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月と火星と土星のランデブー [天文]

毎度です。って言っても前回は3月25日か(汗)。まぁ、ぼちぼち。

てなわけで、月と火星と土星のランデブーです。4月7日の深夜ですが、明け方の月に火星と土星が8度程度の双眼鏡の視野にすっぽりと入るということで、写真撮影にチャレンジしてみました。

その前にまずは木星です。5月9日に衝を迎える木星は、この時期が観望の適期です。写真撮影にチャレンジしてみたのですが、風が強くて望遠鏡が揺れるうえに、シーイングもあまり良くなかったので、なかなかうまく撮れませんでした。一番マシなショットがこちら。
20180408_Jupiter.jpg
よく見なくてもわかると思いますが、木星が歪んでます(苦笑)。それでも縞々がなんとか写りました。

続いて4時前に月と火星と土星が昇ってきたので、撮ってみました。まずは土星。
20180408_Saturn.jpg
こちらも歪んでます(涙)。カッシーニの空隙はぼやけてわかりませんが、表面の模様の濃淡はかろうじてわかるような気がします。火星は視直径が小さすぎるので、撮りませんでした。

続いて下弦の月。
20180408_Moon.jpg
月は明るいので、風があってもそれなりに写りました(笑)。

最後にランデブーの様子です。三脚にZR400を載せて、セルフタイマーでパチリです。
20180408_MoonSaturn_Mars.jpg
右上が土星、右下が火星です。

昨日(4月21日深夜)は飲み会から帰ったら満天の星空。酔っぱらって銀次を出すと痛い目に遭いそうだったので、双眼鏡で見上げると、M13はもちろん見えて、なんとM4が家の前で初めて視認に成功しました。よほど空の透明度が高かったのでしょう。酔っていなければと思いましたが、まぁ、まだチャンスはあるでしょう。

あと、昨夜はこと座流星群の極大日だったようで、流れ星をいくつか見ることができました。そのうちのひとつは発光時間が1秒以上あって、意外と楽しめました(笑)。

さて、今夜も晴れだけど、上限の月が出ているのでどうかな。様子を見て、見えそうだったら銀次を出して見ようと思っています。では。
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銀次を初めて天の川の見える場所に連れてった [天文]

毎度です。昨晩は前の記事の最後に書いた通り、友達と星見に出かけました。友達は12.5cm屈折、僕は銀次を連れて、場所はなんと山あいの例の星見場所です。

ですが…30分ほど走って着いてみると、なんとナトリウム灯が設置されているではありませんか。星見になんかなりません(涙)。せっかく来たので、もう少し上に行ってみようと10分ほど車を走らせると、地面が平らでけっこう開けた場所を見つけたので、ここで見ようということでセッティングに取りかかりました。

セッティングを終えて全ての明かりを消すと、この日は水蒸気か黄砂が多いのか、期待していたほど暗くはなく、地面が少し明るく見えます。でも、家の前で見るよりははるかに暗くて良く見えそうです。早速星見を開始しました。

ここからは見ていった順番に忘備録的に書いていきます。

・木星、土星、火星
この日はシーイングがイマイチで、揺らぎが止まった瞬間だけは良く見えましたが、見て感動するほどではありませんでした(涙)。

M104 9.3等
ご存知ソンブレロ銀河です。暗所で見ると特徴であるソンブレロの帽子のような形に見えて、すごいです。暗黒帯は心眼レベルでしたが、良く見えました。

M65 9.5等、M66 8.8等、NGC3628 10.3等
しし座で一番明るく見えるトリオの銀河です。家の前ではそらし目レベルですが、暗所でははっきりと見え、3628の細長い形も含めてとても良く見えました。

M13 6.4等
北天最大の球状星団です。8cmでは星々には分解されませんが、20cmだと低倍率から星々に分解して見え、ほんと、いつ見ても感動します。暗所だと倍率を上げてもはっきりと見え、より感動できます。こいつはいつ見ても、すごいです(笑)。

M81 7.8等、M82 9.3等
おおぐま座のおなじみボーデの銀河を含むツイン銀河です。いつ見ても明るく良く見えて、8cmでもオススメできる数少ない銀河です。暗所ではより良く見えて、実は明るいM81よりもM82の細長く、いかにもな不規則銀河の姿の方が面白いです。

M108 10.1等
おおぐま座の銀河です。とても暗くて家の前では見えないことの方が多いのですが、暗所ではなんとなく銀河っぽい姿に見えてきます。ただ、見て面白い対象ではなさそうです。

M97 12.0等
ふくろう星雲と呼ばれる惑星状星雲です。とても暗くて、家の前ではまず見えないのですが、暗所では丸い姿が見えて驚きました。意外と大きくて、暗い場所ではチャレンジしがいのある星雲です。

M109 9.8等
おおぐま座の銀河です。こいつは暗所でも暗くて、あんまり面白くなかったです。

NGC3953 10.8等
M109の近くにいる銀河です。M109を見ている時に星図を見たら近くにいたので、試しに見てみたら意外と見えて驚きました。初見です。M109より大きくて見やすかったかも(笑)。

M3 6.9等
りょうけん座の球状星団です。周りに明るい星がないので探しにくいのですが、導入さえできれば大型で明るく、とても良く見えます。倍率を上げると星々に分離して、いかにもな球状星団の姿を楽しめます。

M51 9.0等
おなじみ子持ち銀河です。家の前では核しか見えないか、下手すりゃ子供の方が見えなかったりするのですが、暗所では良く見え、この日は腕は見えなかったものの、核の周りを回る淡い部分も見えて感動しました。

M4 6.7等
さそり座の球状星団です。家の前では双眼鏡で見つけられないのですが、暗所では双眼鏡でも見えて驚きました。銀次ではまばらで崩れた形が面白く、まるで密集した散開星団のようです。

NGC6144 9.6等
家の前では何度見ても見えなかったのですが、この日初めて見ることができました。とても小さく淡いので、見えなくて当然といった感じです。倍率を上げても球状星団のようには見えませんでした。

M80 7.7等
いつでも見える球状星団です(笑)。小さいのですが、倍率を上げるとざらついた球状星団らしい姿を楽しめます。

NGC5694 10.2等
星図を見ていたらカルドウェル番号がついていたので、試しに見てみましたが…なんか小さくてはっきりと見えず、面白くなかったです(涙)。

M57 9.3等
おなじみこと座のリング星雲です。8cmではなかなかリング状に見えないのですが、20cmではモノクロながらはっきりとリング状に見ることができます。漆黒の空にグレーのハンコを押したような独特の存在感はクセになります(笑)。8cmでも意外と良く見える星雲です。

M27 7.6等
おなじみ亜鈴星雲です。大型で明るく、8cmでも良く見えるのですが、20cmだと写真のような亜鈴状の姿に見えてきます。楽しいです。

M71 9.0等
M27の近くにいる球状星団です。こいつは小さく暗いので、家の前では見えないことが多いです。暗所でははっきりと見えますが、小さいのでパッとしませんでした。

M28 7.3等
いて座の球状星団です。この日はまだ低空で、あまり良く見えませんでした。

ふぅ。長々と書いてきましたが、結構たくさん見ましたね(笑)。ただ、見に行ったのが午前1時頃で、撤収してその場を出たのが5時過ぎだったので、すっかり体が冷えて寒かったです(涙)。そりゃ3月とはいえ、標高500mを超える場所では5度を下回っていたかもしれません。でも、良く見える夜空はワクワクするので、また機会があればチャレンジしに行きたいです。

なんかあまり寝てないので眠たいな(涙)。今日は早く寝ようっと。それでは、またっ。
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皆既月食は残念な結果でした [天文]

毎度です。お正月から早1か月。時が経つのは早いものです(汗)。

…というわけで、先月末の1月31日は皆既月食でした(話変えるの早っ)。なんでもこの日は地球に最も近づく「スーパームーン」と、1か月のうちの2回目の満月の「ブルームーン」と、皆既月食の「ブラッドムーン」を掛け合わせた「スーパーブルーブラッドムーン」だったんだとか。もっとも、天文学的にはどれもあまり重要視されない言葉だったりしますが、ま、いろいろ肩書きがついたらありがたく思えてくるのが不思議です(笑)。

というわけで、この日は月が昇ってくる頃会社を出たのですが、東の空を見ると薄雲でかすみながらも、大きな満月が昇ってくるのが見えました。なんか俄然やる気がわいてきて(笑)、ペダルをこぐ足にも力が入っておりました。

家に帰るとさっそく準備をしました。望遠鏡は銀次(GINJI-200N)とアトラス80の2台体制で臨みました。銀次は眼視用で、アトラスは写真撮影用としました。

今回の皆既月食は半影食の始まりから終わりまですべてが見えるという好条件。といっても、半影食は眼視や中途半端な機材では観測できないので、本影が月にかかり始める20時48分からが本番です。というわけで、20時までは銀次の温度順応に当てました。

20時過ぎに月を見ると、大きくキレイに見えていました。
EM2009.jpg
20時09分の月です。半影はよくわかりませんね。

20時40分過ぎに見に行ってみると、本影がかかり始めていました。
EM2049.jpg
20時49分の月です。肉眼で見ても欠けている様子がよくわかってテンション上がりました(笑)。

続いて20時57分の月です。
EM2057.jpg
銀次で見てみると、本影の部分もうっすらと見え、なかなか幻想的な光景です。試しに露出オーバーで撮ってみると、
EM2059.jpg
なんとか写りました。本影の部分がうっすらと見えている様子と、地球の大気の層の影も写っている様子がわかると思います。

ところが…21時を回ると厚い雲が空を覆ってしまって、肝心のブラッドムーンをこの目で見ることはできませんでした(涙)。最後の写真は21時00分のものです。
EM2100.jpg
露出オーバー気味だったので補正を試みましたが、無理だったっス。

なんか残念な結果になりましたが、ま、気象に左右される天文なんてこんなものです。また次回に期待したいと思います。

というわけで、最近寒すぎて望遠鏡を出すのをサボっていたのですが(汗)、なんかまたやる気が出てきたので、月の影響が少なくなる8日以降の夜半前に晴れれば、銀次を出して冬のディープスカイにチャレンジしたいと思っております。

さて、明日から寒くなりそう。みなさんも体調を崩さぬようご自愛を。それでは、またっ。
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遅ればせながらスーパームーン [天文]

毎度です。12月になって寒さも増してきて、朝晩はかなり冷え込むようになってきました。周りでもかぜをひいたり咳き込んだりする人も多くなってきました。みなさまもご自愛を。

てなわけで…1週間ほど前になりますが(汗)、12月3日深夜の満月は、いわゆる「スーパームーン」だったそうで、ちょいと見上げてみました。

この日の「スーパームーン」は2017年の満月の中で最も地球からの距離が近いということで、地球からの距離は約35.8万km。最も遠い時は40万kmを超えるので、地球の直径が1,274km(平均値)であることを考えると、最も近づく時は最も遠い時と比べて地球約33個分近い距離で月を見ていることになります。

…なんだかよくわからんですね(笑)。

なにはともあれ、ちょっと見てみました。寒くて望遠鏡を出す気になれなかったので(ヘタレ)、カメラ三脚とカシオのデジカメZR400だけで写真を撮ってみました。
Moon_20171203.jpg
なんかイマイチですが、こんなものでしょう(苦笑)。まだよく撮れた方のような気がします。ほんの少し左上が欠けているのは、撮った時間が22時50分ごろで、本当の満月の2時間ほど前だったからだと思われます。

この日はおうし座のアルデバランに近づいていたはずなので、露出オーバーで試しに撮ってみると、
Aldebaran.jpg
おぉ、思ったよりうまく撮れました。ZR400やるじゃん(笑)。

てなわけで、最近は夜が寒すぎて、晴れてても望遠鏡出していませんが(ヘタレ)、夜半にもなるとオリオン座が南中して冬の星雲星団が見ごろになるので、がんばって見てみようかな、とは思っております。

さて、今夜は晴れるかな。それでは、またっ。
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天王星への道のりを図で紹介します [天文]

毎度です。いつの間にやら11月。朝晩はすっかり涼しくなって、寒いと言えるほどの日もボチボチ出てきました。昼間は過ごしやすい気温で、今は窓を開けて外の空気を入れながらブログを打ってます。気温の寒暖差が激しいので、かぜなどひかぬよう、みなさまご自愛を。

てなわけで天王星。先月の10月20日に衝を迎えて、今が見ごろです。23時ごろに天頂からやや南に位置する場所に昇ってきて、シンチレーションの影響を受けにくく見やすいと思いますので、ぜひ見ていただきたいと思います。

…といっても、明るい星(2等星以上)がまったく無いうお座にいて、望遠鏡の視野に入れるのが難しいと思われますので、ちょっとがんばって図を作ってみました。

まずは広域図。
2017年天王星広域図.jpg
都市部とかだと2等星より暗い星が裸眼では見えない可能性があるので、小さめの双眼鏡を片手に探すことをオススメします。広域図での目標星はうお座のο(オミクロン)です。

まずはアンドロメダ座を探します。ペガスス座の四角形を探すとわかりやすいです。アンドロメダ座のγ(ガンマ)、β、δの直線が見つかったら、γから南下してさんかく座のβ、αとたどって、おひつじ座のα(ハマル)、β、γが作る星の並びを見つけます。この辺りではハマルが一番明るい星(2等星)なので、都市部ではコイツを見つけられるかが勝負の分かれ目になります。

ハマルが見つかったら、ハマル、β、γの並びを南西に伸ばした先にあるうお座のη(エータ)を探します。ηが見つかれば、そこから起点のοをηから南下して探すのですが、4.5等と暗いうえに、ηから10度以上離れているので、なかなか見つからない可能性があります。でも、コイツを視野に入れないと天王星にはたどり着けないので、がんばって探して下さい。

οまでたどり着いたら、ここからは望遠鏡の主鏡で探していきます。詳細図を示します。この図は11月1日午前0時の天王星の位置を示しています。
天王星_20171101.jpg
οを視野に入れ、そのすぐ北に8等星が形作る崩れた四角形が見えれば、οに間違いないと確認できます。その四角形の先に8等星が並んでいるので、それを順番に西にたどった先に、明るい青色の星が見えれば、それが天王星です。周りに明るい星が無いので、明るく感じることでしょう(笑)。強風でもふいてなければ、100倍以上の倍率をかければ小さいながらも丸い姿が見えてきます。がんばって探してみてください。

なお、日を追うごとに天王星は西に移動します。でも、明るい星が周りにいないので、十分探せると思います。

おまけ。学生の頃から使ってきたドライヤーが天に召されました。ナショナル(!)のEH501です。
IMG_0405.jpg
間違いなく2000年より前の製品で、20年以上は使い続けたはずです。よく壊れずに持ったな~(笑)。個人的には重いドライヤーは嫌いなので、この小ささと軽さは重宝しました。長年連れ添った相棒なのでちょっとさみしいですが、ここまで付き合ってくれてありがとう、と言いたいです。代わりにEH-NE18を買ってきました。ちょっと風が強すぎる割にはあんまり熱くならない不思議な製品だけど(笑)、イオンが効いているのか妙に髪がまとまります。これも長く付き合えればいいな。

さて、今日から三連休。お天気もいいので、何しようかな。それでは、またっ。
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天王星がキレイに見えました [天文]

前の記事の最後で、「今夜は晴れるかな」なんて書いたのですが、昨日は日中は土砂降りの雨が降ったり晴れ間が広がったりと、まるで猫の目のようなお天気だったのですが、日没前には晴れ上がってとてもいいお天気になりました。一週間ほど晴れ間がなく星を見ていなかったので、久しぶりに銀次(GINJI-200N)を引っ張り出して見てみることにしました。

まずは日没後の南西の空に浮かんでいる土星を見てみました。筒を向けてみると揺らぎながらもキレイに見えています。この日の午前中にたまたま光軸調整を30分かけてやっていたのが功を奏したようです。これだけ見えているなら、ちょっと嫁さんと娘にも見せてあげようと思って、ちょっと見せてみました。

Or 6mmだと見にくいので、友達から借り受けていたイーソス8mm(!)で筒を向けて、まずは嫁さんに見てもらうと、「おぉ、見えてるやん」とそれなりに驚いてくれたのですが、娘に見せると「ふぅん、見えてるやん」と、今ひとつの反応が。うちの娘は宙ガール(そらガール)にはならないようです(苦笑)。

ふたりに土星を見せた後、筒をこと座のε(ダブルダブル)に向けてみると、収差がほとんど見られず、400倍でもキレイに分離しています。ベガもエアリーディスクとスパイダーの光条を伴いながら眩しく輝いています。M57も150倍でぽっかりとリングが浮かんでいます。光軸さえきちんと合わせれば、銀次の光学系はやはり優秀なようです。これで各所の工作精度が高ければ文句無しなのですが…(苦笑)。

続いて球状星団を見ようとM2に筒を向けてみると、うーん、星々に分離せず、淡い星雲状にしか見えません。この日は空が明るく、M26もあまりよく見えませんでした。それに反してM11は微星もよく見えてとてもキレイで、近くのNGC6712も倍率を上げると見えて初見成功です。M27は淡いものの、大きく広がった姿がよく見えました。

ご飯を食べた後、天王星の視認にチャレンジしました。この日は近くに月齢10の月が煌々と輝いていて、くじら座やうお座の星が見えません(涙)。双眼鏡で見てみるとおひつじ座のハマルがかろうじて見えています。ここを起点にうお座のμ(ミュー)まではたどり着けたのですが、肝心のο(オミクロン)が見つかりません。双眼鏡の視野に目を凝らすと、かすかに輝くοが見えてきました。ここまでくればあと一歩です。星図を頼りに天王星がいるべき場所に視野を進めていくと、やや明るい青い星が見えてきました。これは間違いないだろう、ということでOr 6mm 200倍で見てみると…

おおっ!海王星のかすかな姿と違って、小さいながらも明らかに面積を持った青い惑星がぽっかりと浮かんでいます。これはなかなか感動的な光景です。地球からの距離は約28億km、光でも2時間37分ほどかかるところにいる惑星の姿はやっぱりすごいです(笑)。これは20cmという口径の力も大きいでしょう。8cmでも面積を持って見えますが、なんとなくはっきりとせず、ちょっと自信が持てないのに比べて、20cmだとよりはっきりと丸く見え、自信を持って惑星として認識できます。20cm F6のオールラウンダーの力はいいですね(笑)。

ただ…この日は月明かりがひどいのに加えて夜露もひどくて、ファインダーなんか曇って導入がろくにできません(苦笑)。一度はファインダーを外して家の中でドライヤーで乾かしたほどです(爆)。鏡筒も湿ってくるので、22時過ぎに諦めて撤収しました。ま、ここしばらくは月の影響が残るので、星見は今週末からになりそうです。

さて、連休の中日。何しようかな。それでは、またっ。
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気合入れて星見してみました [天文]

毎度です…とか言いつつ、いつの間にやら早10月。1年もあと3か月です。早いものです(汗)。こないだまで暑い暑いと言っていたのに、朝晩はもう寒いくらいで、昼間もようやく30度を超えるような暑さはなくなりました。暑さは苦手なのでやれやれです(笑)。

てなわけで、実は1週間ほど前の話になるのですが(大汗)、9月30日の夜は久々の快晴でした。土曜日で夜更かしもできるということで、日没の頃にはもう銀次を表に出して、気合十分で星見をすることにしました。

日没直後はまだ月齢10の月が出ていて空が明るかったので、まずは銀次で初めて月を撮ってみることにしました。結果はこちら。
Moon_170930.jpg
なかなかいい感じ(笑)。実はだいぶトーンカーブいじってますが(汗)、アトラス80より細かいところまでよく写っています。とはいえ、ここではリサイズして小さくしているのでそこまではわからないとは思いますが…。

次に土星の撮影にチャレンジしてみました。結果はこちら。
Saturn_170930.jpg
うーん、やっぱり難しい(汗)。20cmで明るくなったとはいえ、経緯台での固定コリメート撮影ではこれが限界なのでしょうか。それでもかろうじてカッシーニの空隙らしきものが写りかけているので、ヨシとしましょうか(笑)。

ここで一服してごはんやらお風呂やらを済ませて、月が西に傾いて空が暗くなった夜半前から再び星見を開始しました。温度順応も完璧でしょうから、揺らぎも最小限に抑えられているはずです。

東の空を見上げるとおうし座が昇ってきていたので、アトラス80を買った直後に散々苦労して見たM1を見てみることにしました。見てみると…うーん、淡い(苦笑)。なかなか難物ですが、なんとか見えています。まぁ、町中でこれだけ見えれば上等でしょう。しかも、よーく見ると何となくひし形のような形が見えています。空の暗い場所で見られればかなり期待できそうです。

続いて天頂付近にM31がいたので、G1の視認にチャレンジしてみました。G1っていうのはM31に属する球状星団で、13.7等と暗いのですが、遥か200万光年も離れた球状星団がアマチュアの望遠鏡でも見える、ということでチャレンジしてみました。

星図を頼りにG1がいるべき場所まで移動させてみたのですが…うーん、見えない(涙)。その場所に「何か」がいる、というのはわかるのですが、あまりにも暗くて、かすかに星のようなものが見えるだけです。やはり20cmでは難しかったようです。チャンスがあれば暗い場所でリベンジしてみたいです。

続いてカシオペア座周辺で見たことのない天体の視認にチャレンジしました。まずはM103に筒を向けてみると、明るいのですが小さくて見栄えがしませんでした(苦笑)。次にその近くにいるNGC654、659、663を見てみると、微星が散らばる淡いタイプの散開星団でしたが、銀次ではまずまずよく見え、特に663はM103よりも大きくて、なかなかキレイでした。

続いてM76を見てみました。10.1等と暗いので見えるかどうか不安でしたが、いざ筒を向けてみると意外と明るくてびっくりしました。31倍で視野に入れた時は明るい星にしか見えなかったくらいです(笑)。倍率を200倍に上げてみるといびつなピーナッツのような形が見えてきて、なかなか面白い天体です。次の機会には8cmで見えるかどうか確かめてみようと思います。

そうこうしていると冬の星座たちが昇ってきたので、ぎょしゃ座の散開星団トリオを見てみました。M38、36、37の順番で見ていきましたが、あらためて見てみると三つとも微星の集まるタイプで、空が明るいと見えにくいはずです(苦笑)。それでも、20cmだと暗い星までよく見え、少し倍率を上げてやるととてもキレイ。1907も見えたけど、小さくて見栄えはしませんでした(笑)。

続いて散開星団の中で一番のお気に入りのM35を見てみると、まぁキレイ(笑)。まさに星屑がきらめいてため息が出る美しさです。2158はよくわかりませんでした。次の機会に倍率を上げてチャレンジしたいです。

続いてエスキモー星雲を見てみると意外や意外、明るい星の周りをぼんやりと何かが包み込むような構造が見えてきて驚きました。8cmだとぼんやりとにじんだ星のようにしか見えないのですが、20cmだと写真で見る姿を彷彿とさせて、なかなか見ごたえがありました。

この後はオリオン座のM42とM78ウルトラの星を見たところで、丑三つ時を回って肌寒くなってきたので撤収しました。夜明けまで粘るとおおいぬ座の天体まで見られそうでしたが、さすがに体力が持たなさそうだったのでやめました(涙)。

この日は未見の天体をいくつか見ましたが、やっぱり20cmは見える天体が多くて楽しいですね(笑)。秋の天体は地味なものが多いのですが、惑星状星雲など見てない天体がたくさんあるので、晴れたら見ていきたいと思います。最近は雨がちでなかなか見られていないのですが…(汗)。

さて、今夜は晴れるかな。それでは、またっ。
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嬉しい悩み(天文ネタです) [天文]

毎度です。昨日今日と、ムーヴキャンバスにシートカバーを取りつけておりました。クラッツィオのシートカバーです。

このシートカバー、ぴったりフィットで純正シートのよう、との評判なのですが、確かに評判通りぴったりフィットで、出来上がると(細かいところではアラはあるけれど)純正シートのようにぴったりフィットしてキレイな仕上がりです。

でも、ぴったりフィットしすぎていて、取りつけるのがまぁ大変(大汗)。隙間にはなかなか布地が入っていかないし、引っ張るのもかなりの力が必要で、これは非力な女性には絶対無理だと断言できます。

失敗したのがヘッドレスト。ぴったりフィットしすぎで破れてしまいました(涙)。っていうか、ここには力が明らかに入りそうなのに、ロクに補強してないので破れても仕方ないのでは、と思えます。というわけで、不器用な人、力の無い人、気の短い人は、無理をせずにカーショップなどで取りつけてもらうことをオススメします。僕もそうすればよかったかも(爆)。

てなわけで前振り長すぎですが、天文ネタです(笑)。8cm屈折のアトラス80から、20cmニュートン反射のGINJI-200Nにステップアップして1か月ほど経ったのですが、実力の違いがすごくて、ちょっと無理して買って良かったと思っております(笑)。

実力の違いがすごすぎて、嬉しい悩みが発生してきております。それは見えるであろう対象が明らかに増えたということです。

どういうことかと言うと、8cmでは見える対象はある程度限られます。散開星団なら微星の集まるものは苦手で(M46など)、球状星団は密集度がまばらなもの(M4など)は苦手です。惑星状星雲は比較的見えますが、それでも10等までで視直径が0.5分以上は無いと厳しそうです。銀河はもっと苦手で、明るさは10等より明るくて、表面輝度(Surface Brightness)が13等前後より明るくないとまず見えないでしょう。

これが20cmになると、見えるであろう天体がぐっと増えます。1か月の間でも8cmでは厳しいM70、71、72、73などが比較的容易に見え、土星表面の縞模様、海王星、M57のリングの視認、M27が佐渡ヶ島状に見えるなど、8cmだと「見える、見えない」のレベルだったのが、20cmだと見えた上でその構造が見えてくるのです。これはすごく楽しいです。

こうなってくると、予習のレベルが違ってきます。8cmだとメシエ天体、10等未満のNGC天体を調べておけば済んだのですが、20cmだとどの程度かはまだわかりませんが、11〜12等までは調べておいた方が良さそうです。なんだか大変ですが、調べている間が楽しいんですよね(笑)。秋の天体はパッとしなかったので、マジメに調べたことがなかったのですが、これからマジメに調べてみようかな、と思っております。

なんかシートカバー取りつけてたら腰が痛くなってつらいです。とほほです(苦笑)。それでは、またっ。
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土星状星雲見たった [天文]

毎度です。9月も後半になってきてようやく涼しくなってきました。これまで朝夕の通勤時は半袖だったのですが、連休明けから長袖を着ていくようになりました。まだ日中は暑いのですが、早く涼しくなってほしいものです。

というわけで土星状星雲。NGC7009です。この時期に見える惑星状星雲としては明るく見やすいとのウワサだったので、連休最後の月曜日にベランダからチャレンジしました。

こいつも周りに明るい星が少ないので、たどり着くには予習が必要です。まず、わし座のアルタイルを起点とします。次にアルタイルを含む3つの星を結んだ南の先に、わし座のθ(シータ)を見つけます。θから南下して、やぎ座のα、βの特徴ある並びが見つかればもう少しです。その特徴ある並びから北東方向に視線を動かすと、みずがめ座のε、μ、7番星が作る三角形が見つかるはずです。ここが土星状星雲の直近の起点となります。

土星状星雲に行く前に、εを起点にM72、73を巡ります。ここからは8等以上の星図が必要です。εから南東方向に進むとM72が見つかります。9等星に接していますが、暗くて淡くて小さいので、小口径では見えないかもしれません。20cmで200倍に拡大しても星々には分離しませんでした。

M72から東に進んで、ごちゃっと星粒が小さく集まった姿が見えれば、それがM73になります。こいつは11等前後の暗い星が4つほど集まって見えるだけで、実は散開星団でもなんでもなく、海外の解説書では欠番扱いされるほどの存在だそうです(苦笑)。これも暗いので、小口径では見えないかもしれません。

M73から北東方向に進むと、低倍率で意外と明るく見える青い星が見つかれば、それが土星状星雲になります。僕も初めて見たときはただの明るい星だと思いました(笑)。倍率を上げてみると、ちょっといびつな青い四角形のように見えます。が…20cmでは土星の輪の部分に当たる淡い「ヒゲ」が見えませんでした(涙)。ベランダ&街灯攻撃の中だったからかもしれません。でも、200倍だと本当に土星くらいの大きさに見え、小口径でも十分楽しめそうです。次は暗い場所で輪の部分の視認にチャレンジしたいと思っています。あと、近くにM2なんて立派な球状星団もいるので、そちらも見てみたいと思います。

さて、今夜は晴れるのかな。晴れたら秋のディープスカイにチャレンジしたいです。それでは、またっ。
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海王星までの道のりを図で紹介します [天文]

毎度です。昨夜はGINJI-200Nとアトラス80の2台を家の前に並べて、見え方の違いを確かめてみました。そしたらまぁ、8cmと20cmの差はこれほどもあるのかと、あらためて驚かされました。

まず驚いたのが北極星。ファインダーを合わせるために銀次を北極星に向けたところ、なにやら見慣れぬ星が北極星の脇に輝いています。おお、そういえば北極星(ポラリス)は約9等の伴星を持つ二重星だったことを思い出しました。アトラス80でも見てみたところ、伴星は見えませんでした。違いを見る前だったので、いきなり驚かされました。

そんなこんなで見ていくと、まぁ違うこと。一瞬の晴れ間を見て土星を見比べてみたら、アトラス80は土星そのものはシャープに見えて、カッシーニの空隙も見えています。しかし、口径の2倍超の167倍まで上げているので暗く見え、色収差でわずかに黄色く着色されています。本体の淡い模様はよくわかりませんでした。一方で銀次で見る土星はとても明るく、本体の淡い模様も良く見え、色も正確に見えます。

海王星はアトラス80でも見えたのですが、ただの星にしか見えず、惑星のように面積を持っては見えませんでした。月はシャープでとてもよく見えるのですが、銀次と比べると色収差による青ハロが気になり、情報量も少なく、悪い言い方をすればとてもしょぼく見えるのです。

でも、これらはアクロマート屈折とニュートン反射、口径8cmと20cmの「物理的な違い」によるもので、決して製品の瑕疵によるものではありません。アトラス80は8cmアクロマート屈折という望遠鏡の中では間違いなく世界一良く見える望遠鏡です。しかもフルセットで4万円台は破格の安さです。僕が初心者に「どの望遠鏡を買えばいいですか?」と聞かれたら、自信を持ってアトラス80を薦めたいと思います。安くて取り扱いも簡単で、しかもとてもよく見える。こんな望遠鏡は他にないと思います。もし天文初心者で、どの望遠鏡を買えばいいか悩んでいる方は、一度アトラス80を検討してみてはいかかでしょうか。

てなわけで海王星。なんか友達から「位置がよくわからん」とのメールが来たので、もしかしたらわかんない人も多いのではないかと思ったので、海王星までの道のりを図で紹介します。

まずは起点。9月のこの時期、真夜中に南の空を見ると、低空にひとつだけ明るい星が見えたら、それがみなみのうお座のフォーマルハウトです。ここを起点にするとわかりやすいと思います。星図を示します。
フォーマルハウト~みずがめ座λまで.jpg
辿り方は前回紹介したので、そちらを参照してください(…手抜きとも言う)。続いてはλ周辺の詳細図です。この図は2017年9月11日午前0時の海王星の位置を示しています。図は上が北になります。
2017年9月11日午前0時の海王星の位置.jpg
λ(3.8等)を視野に入れると、78番星(6.3等)を頂点としたL型の星の並びが見えるはずです。そのLの端の8.6等の星のすぐ東側に、少し明るい青い星が見えたら、それが海王星です。8.8等の星まで行ったら行き過ぎです。たぶん6cmくらいの小口径の望遠鏡でも存在は確認できるはずなので、ぜひチャレンジしてみてください。

朝晩涼しかったのに、だいぶ暑くなってきたな。やっぱり秋になるのはもう少し先のようです。はやく昼間も涼しくならんかな。それでは、またっ。
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