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ネオワイズ彗星観望への苦闘 [天文]

近年まれにみる大彗星となったネオワイズ彗星(C/2020 F3, Neowise)。私がその情報を知ったのは7月の…確か5日か6日だったと思います。なにやら明け方の東の空で、池谷・関彗星に負けないほどの大彗星が見えている、との情報でした。

これは見なければ!と思ったのですが、この頃は梅雨の真っただ中で、1日たりとも晴れてくれませんでした。何回か東の空が見渡せる山の上に行ってはみたものの、晴れ間が見えることはなく、結局長大な尾をたなびかせる彗星の姿を見ることはできませんでした。

彗星が夕方の空に移った7月後半、晴れ間が出ないかと何度もチャレンジしたのですが、そのたびに期待を裏切られ、敗走の兵となっていました。

そんな日々が続いた7月25日の夕刻、なにやら西の空がよく晴れています。日が沈んでも彗星の姿は見えませんでしたが、6x21双眼鏡でこの辺りかな~と見てみると、なにやら怪しい天体が見えています。これは…と思って8cm屈折望遠鏡を引っぱり出して見てみると…おおっ?これは間違いなく彗星です!尾こそ見えませんでしたが、大きくて明るいネオワイズ彗星でした。

あわてて手持ちでコリメート撮影したネオワイズ彗星の姿がこちら。
IMG_1999.jpg
ブレブレですが、あわてて撮った割にはとても良く写りました。なんとなく尾も見えているような気もします。

そして月が変わって8月16日。お盆休みの最終日に、去り行くネオワイズ彗星を狙いました。予想光度は8等。見るのはかなり厳しいと思い、この日は銀次を引っぱり出してチャレンジしました。

彗星がいると思われる方向に筒を向けると、望外に明るい彗星の姿が目に飛び込んできました。ネオワイズ彗星です。この日はちゃんとした器具を用いてコリメート撮影を行いました。その写真がこちら。
IMG_2090.jpg
IMG_2091.jpg
こちらもまぁまぁきれいに写りました。2枚目の星が流れた写真は、PowerShot G9 X Mark IIの星空撮影モードで長時間露光したもので、なんちゃって追尾写真みたいに撮れたので載せてみました。

ひとしきりネオワイズ彗星を撮っていたら、もしかしたら星雲星団も撮れるかも?と思ったので、チャレンジしました。まずは西に傾いたM4を狙ってみると…
IMG_2108.jpg
おおキレイ(笑)。赤みを帯びた星々と、特徴的な星の並びが良く撮れています。

続いて北天最大の球状星団M13を狙ってみました。
IMG_2125.jpg
ちょっとブレましたが、コリメート撮影なのでこれだけ写れば上等でしょう。

そんなこんなで、ネオワイズ彗星の苦闘を記してみました。今はもう9月で、光度は10等より暗くなっているはずです。もう20㎝でも厳しいと思われます。もうちょっと早く情報を仕入れていていればと思いますが、今年の梅雨の晴れ間の少なさは異常だったので、難しかったかもしれません。次に大彗星が来るのはいつになるのやら…。でも、来たら見てみたいと思っております。

今日は台風10号が接近しているはずですが…なんか雨こそ降っているものの、大したことなさそう。明日の朝に最接近する予報なので、油断せずに対応したいです。それでは、またっ。
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