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星見に行ってきました [天文]

昨年のGWも星見に行ったのですが、今年も同じ標高900mの星見ポイントに行って星見を敢行してきました。今年は友人である幼なじみの星見仲間が帰省していたので、一緒に行ってきました。しかも2日も(5月2日&4日)。

5月2日は雲ひとつ無い快晴でした。現場に着くと満天の星空が広がり、否が応でも期待が高まります。私はいつも通り銀次200N(20cm F6ニュートン)をセッティング。一方の友人は新兵器のニコン20倍120mmの大型双眼鏡のセッティングを始めました。カネがないのに無理やり落札したのだとか(苦笑)。

その時の様子はこんな感じ。
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ちょっとわかりにくいですが、右上にからす座が見えています。

この日は昨年と同じ天体を見ていきました。見た順に記すとこんな感じ。

M65、66、NGC3628 しし座のトリオ銀河。よく見えました。
M95、96、105 同じしし座トリオの暗い方。なんとか見えました。
M104 ソンブレロ銀河。よく見えましたが、暗黒帯は心眼レベル。
M51 子持ち銀河。親子共よく見えましたが、腕は心眼レベル。
M81、82 ボーデの銀河と葉巻銀河。どちらもよく見えました。
M13 北天最大の球状星団。星々に分離してため息が出るほどキレイ。
M57 こと座のリング星雲。ちゃんとリングに見えて感激。
M4 低空でしたが星々に分離してキレイでした。
M108、109 北斗七星の銀河。有名だけど淡々。
M97 ふくろう星雲。M108よりはマシだけど、ふくろうのようには見えません。

こんな感じで夜半過ぎには撤収したのですが、星図を見ながら復習していると、まだまだたくさん見ていない天体がたくさんあったので、次の機会に見てみようと思っていたら、4日に見る機会が来たので、見てみることにしました。

4日は銀次こそ同じでしたが、友人は五藤光学製の12.5cm屈折を持ち込みました。天気は下界で積み込んでいる時こそ雲が多かったのですが、山の上に着いてみると薄雲がかかっているものの、星見はできそうでした。
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この日に見た天体を記してみます。

NGC4038、4039 この日どうしても見たかった、からす座のアンテナ銀河。11等と暗いので見えるかどうか不安でしたが、なんとか見えました。形は全くわかりませんでしたが…。

M63、94 りょうけん座の銀河。よく見えましたが、見て面白い天体ではありませんでした。

M101 おおぐま座の回転花火銀河。写真ではフェイスオンの超キレイな銀河なのですが、大きいので淡く、存在が分かる程度でした。

M53 おとめ座の球状星団。倍率を上げると星々に分離しますが、M13と比べると小さく、迫力には欠けました。

マルカリアンチェーン M85を起点とした南下ルートでチャレンジしました。85、100、99、98と淡い銀河をたどると、84、86、87と少し明るい銀河が見えてホッとします(笑)。次いで北上すると88、91と淡い銀河となり、再び南下して90、89、59、60と辿ったところで疲れてギブアップ。撤収となりました。

この2日間でたくさんの天体を見ましたが、暗い場所での星見はたくさん見えて楽しい(笑)。ここ最近色々あって星見をしてなかったのですが、これを機会にまたぼちぼち見ていきたいと思ってます。

GWも明日のあと1日となりました。うーん…憂鬱やな(涙)。ま、あと1日ゆっくりしたいと思います。ではまたっ。
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レナード彗星への苦闘 [天文]

私がレナード彗星のことを知ったのは、2021年12月も半ばになった頃だったと思います。なんかネオワイズ彗星の時のデジャヴのような気がしますが(汗)、少々遅きに失した感はありました。

でも、これは見てみないと!ということで、最初にチャレンジしたのは年明け前の12月26日でした。それまでずっと天気が芳しくなく、なかなか晴れなかったのですが、珍しく日曜日にほぼ快晴になったので、見てみました。

しかし…その日は寒波が訪れていたうえに、ものすごい強風!着れるだけ着込んで、双眼鏡片手に17時半頃から西の空が開けた場所で見ていたのですが…とにかく寒い!手袋をしていても手がキンキンに冷えてくるし、その寒さで完全に心がへし折られて、暗くなって見え始めるであろう18時ちょっと前にギブアップしてしまいました。意思弱すぎです(涙)。

そのままレナード彗星を拝めぬまま年が明けた1月2日。珍しく西の空まで雲の無い快晴となり、これは見えるかも、ということで、Nikon 8x30E IIを片手に探索を始めてみました。

しかし…まったく見えない。写真ではあんなにデカくて尾を引いている姿をしているのに、何も見えません。これはいかん…と思って、何とかせねば、ということで、デジカメを引っぱり出して写真を撮ってみることにしました。適当に南西に向けてシャッターを切ってみると…
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全体のショットでは何も写っていないように見えたのですが、拡大して探してみると、怪しい光芒が写っていました。それがこちら。上の写真の中央下部分を拡大したものです。
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これは怪しい!ということで、双眼鏡をそちらに向けて目を凝らしてみると…これはレナード彗星かも?ということで、今度は少しズームアップして撮ってみると…
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上の写真を拡大したのがこちら。
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わずかにぼやけ、尾を引いているように見えます。これは間違いなく彗星で、レナード彗星視認に成功した瞬間でした。それにしても…淡すぎます。夜中に見る8等級の彗星よりややマシかと思える程度の明るさしかありません。これは苦労するはずです。でも、見えて良かったです!

その翌日の3日ですが、嫁さんの実家から帰ってくるとこの日も快晴だったので、これは銀次(20cm F6ニュートン)で見てみるか、ということで、がんばって引っぱり出してチャレンジしてみました。

そしたらまぁ…見えない。そこで昨日使ったカメラで確認という手を使ってみると、これかも?という姿が写っていたので、そちらに筒を向けてみると…

いました!レナード彗星です。20cmでも淡いこと(涙)。でも、双眼鏡よりはよく見えたので、これは撮っておかねば、ということで、強引に接眼レンズにカメラを押しつけて撮ったのがこちら。
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トリミングしているのでそれっぽく写っていますが、この写真の外側で視野は欠けています(笑)。しかもあれこれ露出を変えながら撮っていたので、だいぶ沈んで地上付近の鉄塔とのツーショットとなってしまいました。まぁ、これはこれで面白い写真が撮れたので、良かったです。

この日以降は高度も下がってしまい、月の明るさの影響も受けて、二度と目にすることはできませんでした。

というわけで、レナード彗星視認への苦闘をお届けしました。ネオワイズの時と同じ失敗をしてしまったので、今後は情報収集をしっかりとして、次に来た彗星は早めに見られるようにしたいと思っています。

なんか年が明けてコロナは爆増してるし、津波なんて襲来して年明けから大騒ぎですが、感染予防対策をして、津波が来た時の行動の仕方などをシミュレーションもして、今年も色々対応していきたいと思ってます。皆さまもご自愛を。ではっ。
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山の上で星見をしてきました [天文]

GWがもう終わっちゃいますが、今年も昨年に引き続いてStay Homeということで、買い物以外はほとんど外出していません。来年は今まで通り自由に動けるようになっていればいいのですが。

てなわけで、5月3日はいろいろひとりでうろうろしてきたので、ちょっとだけ書いておこうかと思います。

会社の同僚から「自転車で遠くまで行ってま~す」なんてメールが来たので、そうやなぁ、久々にお散歩でも行くか、と思い立って歩いてきました。

といっても行ったのはいつものお散歩コース。
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5月の初夏のような日差しと木々の影によるコントラストが美しい。

ふとこんなものを見つけました。
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ナナフシの子供です。春になって生まれたのでしょう。健気によちよちと歩くさまはかわいくて、がんばれよ~なんて声をかけてしまいました(笑)。

お散歩コースで撮った一枚がこれ。
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命の勢いを感じます。

そして夜になったのですが、21時過ぎに表に出てみると雲ひとつない快晴。ふと、せっかくのGWだし、無茶するか、と思い立って、標高900mの山の上に星見に行くことを決意して、慌てて機材を車に積み込み、出発しました。

目的の場所に着いて車を降りると、やや明るいものの満天の星空。下界の星の量とは比べものにならず、星座がわからないほど(笑)。早速機材をセッティングしました。こんな感じ。
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フラッシュを焚いているので非現実的に写ってますが、実際は真っ暗で恐怖を感じるほど。少しの音でもビビってました(涙)。ひとりで行くと怖いですね。

夜空はこんな感じ。
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俄然テンションアップです。

この日は1時過ぎには下弦の月が昇ってくるということで時間が無いので、片っ端から見ていきました。

まず筒を向けたのが子持ち銀河で有名なM51。星図も見ずにファインダーで適当に当たりをつけて向けたら一発導入。腕こそよく見えませんでしたが、子供もよく見えてキレイでした。

次に見たのがM104ソンブレロ。近くの3重星っぽい目印がファインダーでよく見えたので、こちらも星図無しで一発導入。暗黒帯こそはっきりしませんでしたが、特徴的な帽子のような形はよく見え、キレイでした。

次にM104の近くにいる、からず座の下のM68球状星団に筒を向けてみましたが(こちらは星図を見ながら導入)、星々には分離しませんでした。シーイングの影響かもしれません。

続いて沈みかけていたしし座の銀河を狙いました。M65、66、NGC3628のトリオはよく見えましたが、M95、96、105のトリオはやや厳しかったけど、なんとか見えました。

続いて北斗七星の「有名だけど見えない」と評判のターゲットを狙いました。M108はそらし目レベルでしたが、M97は大きくは見えなかったものの、その存在ははっきりと見えました。M109は超そらし目でしたが何とか視認でき、M101は意外と見えましたが、やっぱり見て面白い対象ではありませんでした(苦笑)。

東を望むとこと座のベガが見えたので、有名どころを狙ってみようと思って筒を向けました。実際の様子はこんな感じ。
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まずはM57リング星雲ですが、こちらは星図不要で一発導入。明るさは9等台と暗いのですが、慣れるとよく見えるようになる不思議な天体です。個人的には好きな天体のひとつで、黒いバックにグレーのハンコを押したような異物感はクセになります。20cm以上の望遠鏡だと倍率を上げるとリング状に見えて感動します。

最後に北天最大の球状星団M13に筒を向けました。これはいつ見ても感動します。倍率を上げると星々が球状に凝縮されている様子がよく見えて、ため息しか出ません(笑)。

ここまで見たらもう1時前で、寒いし、怖いし、月も昇ってくるので撤収しました。立ち去る前に南を見るとさそり座が昇ってきていたので、双眼鏡で見てみるとM4がよく見えました。ただ、薄く雲がヴェールのようにかかっていて、やや星像がにじんでいました。撤収の時期は当たりだったようです。

てなわけでGWの無茶ぶりを書いてみました。星を見るのは楽しいのですが、やっぱり夜は怖いし、危険も多いので、やられる方は自己責任でやるか、2人以上でチャレンジすることをおススメします。

てなわけでGWも終わり。明日から仕事…憂鬱やな。ま、ぼちぼちがんばりましょうか。皆さまもコロナには気をつけてご自愛を。では、またっ。
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ネオワイズ彗星観望への苦闘 [天文]

近年まれにみる大彗星となったネオワイズ彗星(C/2020 F3, Neowise)。私がその情報を知ったのは7月の…確か5日か6日だったと思います。なにやら明け方の東の空で、池谷・関彗星に負けないほどの大彗星が見えている、との情報でした。

これは見なければ!と思ったのですが、この頃は梅雨の真っただ中で、1日たりとも晴れてくれませんでした。何回か東の空が見渡せる山の上に行ってはみたものの、晴れ間が見えることはなく、結局長大な尾をたなびかせる彗星の姿を見ることはできませんでした。

彗星が夕方の空に移った7月後半、晴れ間が出ないかと何度もチャレンジしたのですが、そのたびに期待を裏切られ、敗走の兵となっていました。

そんな日々が続いた7月25日の夕刻、なにやら西の空がよく晴れています。日が沈んでも彗星の姿は見えませんでしたが、6x21双眼鏡でこの辺りかな~と見てみると、なにやら怪しい天体が見えています。これは…と思って8cm屈折望遠鏡を引っぱり出して見てみると…おおっ?これは間違いなく彗星です!尾こそ見えませんでしたが、大きくて明るいネオワイズ彗星でした。

あわてて手持ちでコリメート撮影したネオワイズ彗星の姿がこちら。
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ブレブレですが、あわてて撮った割にはとても良く写りました。なんとなく尾も見えているような気もします。

そして月が変わって8月16日。お盆休みの最終日に、去り行くネオワイズ彗星を狙いました。予想光度は8等。見るのはかなり厳しいと思い、この日は銀次を引っぱり出してチャレンジしました。

彗星がいると思われる方向に筒を向けると、望外に明るい彗星の姿が目に飛び込んできました。ネオワイズ彗星です。この日はちゃんとした器具を用いてコリメート撮影を行いました。その写真がこちら。
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こちらもまぁまぁきれいに写りました。2枚目の星が流れた写真は、PowerShot G9 X Mark IIの星空撮影モードで長時間露光したもので、なんちゃって追尾写真みたいに撮れたので載せてみました。

ひとしきりネオワイズ彗星を撮っていたら、もしかしたら星雲星団も撮れるかも?と思ったので、チャレンジしました。まずは西に傾いたM4を狙ってみると…
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おおキレイ(笑)。赤みを帯びた星々と、特徴的な星の並びが良く撮れています。

続いて北天最大の球状星団M13を狙ってみました。
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ちょっとブレましたが、コリメート撮影なのでこれだけ写れば上等でしょう。

そんなこんなで、ネオワイズ彗星の苦闘を記してみました。今はもう9月で、光度は10等より暗くなっているはずです。もう20㎝でも厳しいと思われます。もうちょっと早く情報を仕入れていていればと思いますが、今年の梅雨の晴れ間の少なさは異常だったので、難しかったかもしれません。次に大彗星が来るのはいつになるのやら…。でも、来たら見てみたいと思っております。

今日は台風10号が接近しているはずですが…なんか雨こそ降っているものの、大したことなさそう。明日の朝に最接近する予報なので、油断せずに対応したいです。それでは、またっ。
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ファインダーのOリングを交換したった [天文]

私は望遠鏡のファインダーとして、笠井トレーディングの8x50mm対空正立ファインダーを使っております。

このファインダー、お値段は1万円とかなりお安いのですが、正立アミチプリズムの精度がイマイチとか、アイレリーフが短くてメガネをかけて覗くと全視野が見えないとか、ファインダー支持脚のファインダー固定部分がヤワで毎回調整が必要とか、色々欠点はあるのですが、とにかく安くて、星の導入という最低限の役割はきちんとこなしてくれておりました。

そんなファインダーだったのですが、少し前にファインダーの対物レンズ側の支持の役割をしていたOリングが切れてしまいました。
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まぁOリングが無くても導入はできるのですが、望遠鏡の中心部が一致しないので、交換することにしました。

笠井トレーディングに直接問い合わせようかと思ったのですが、切れたOリングを測ってポチることにしました。測ってみると、Oリングは規格もののS-48(S規格、線径2mm、内径47.5mm)だったので、それを注文しました。
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注文したのは桜シール(株)という会社のOリングで、まぁご丁寧な梱包でびっくり。なかなかいい会社のようです。

来たのはこんなOリング。
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元々付いていたのはNBR製のようでしたが、頼んだのは対候性を重視してシリコン(VMQ-70、赤色シリコン)にしてみました。

取りつけてみました。
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ちょっと見えにくいのですが、ちゃんと赤色のシリコンリングが収まっています。これで少しは安定してくれるでしょう(苦笑)。

さて、お次は苦闘のネオワイズ彗星のお話を書こうかと思ってます。ではまたっ。
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部分日食観望記(その2・ぎり観望できた編) [天文]

さて、いよいよ日食当日です。しかし、空模様はというと…
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どんよりとした曇り空。太陽なんて見えません。雨の心配は少なそうでしたが、なんか期待できないかも…と暗澹(あんたん)たる気持ちになりました。

しかし、それにもめげず、お昼過ぎには望遠鏡を引っ張り出して、準備を整えました。
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さすがに目立っていたようで、通りがかりの人たちに「すごいですねぇ」と言われました(笑)。

そういえば、ついでにこんなのも作りました。
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ソーラーフィルムの端切れで作った日食メガネです。同じ大きさに厚紙を2枚切って、フィルムを挟んで張り合わせるだけで、簡単に作れます。

さて、日食が始まったのですが、お天気は相変わらずの…
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太陽の光芒こそ見えるものの、欠けた様子なんて見えません。これはあきらめざるを得ないのか…と思っていたら、
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食の最大の時間を超えたあたりから、西の空の雲が切れ始めて、これ期待できるかも、と思って待ち続けて、食が終わる20分前、ようやく雲が切れて…
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欠けた太陽を見ることができました!嫁さんも呼んで見せてあげたら、とても喜んでおりました。良かった良かった。

てなわけで、無事に日食観望は終わりました。次に日食が見られるのは2030年。しかも、2035年まで生きて(!)待てれば、日本で皆既日食が見られます。これは見に行くしかありません。それまで楽しみにしていきたいと思います。

さて、次はファインダーのお話でもしますかね。それでは、またっ。
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部分日食観望記(その1・準備編) [天文]

超お久しぶりです。久しくしていた間に、SSブログの運営がSo-netからシーサーって会社に事業譲渡されたりと、色々あったようです。

ですがまぁ、ぼちぼちやっていこうかな、と思っております。

というわけでいくつか振り返りますが、まずは部分日食です。ちょっと長いので、「準備編」と「ぎり観望できた編」の2部に分けたいと思います。

6月21日に、日本では久々の部分日食が見られました。実は次に日食が見られるのが2030年!と10年も先になるので(汗)、ここは気合を入れて見ておこう、ということで、しっかり準備をして見ることにしました。

まずは望遠鏡で見られるようにしないといけないので、国際光器でバーダープラネタリウム社のアストロソーラー太陽フィルターをポチって購入しました。

ポチったのが1週間前の6月14日で、この時はちゃんと在庫があったのですが、週の中頃になると在庫切れとなっておりました(汗)。

ブツは厚紙の筒に入れられて送られてきました。
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封を開けるとこんな感じでした。
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シールのアップ。中華製ではあまり見られない演出です。ちなみにドイツ製です。
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広げてみると、超薄手のアルミホイルのよう。
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ただ、強度はアルミホイルの比ではなく、簡単に破れるようなヤワな物ではありませんでした。買う前は強度を心配していたのですが、とがった物で突き刺すなどしない限り、破れる心配は少なそうです。

日食前日の20日(土)に製作を行いました。厚手の画用紙を加工して、望遠鏡につけられるようにしました。写真はまだ製作途中で、仮に付けてみた様子です。
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望遠鏡はスコープテックアトラス80。私が買った時は4万円を切っていましたが、今は4万円を超えています。

試しに太陽の写真を撮ってみました。
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なんか白い丸しか写っていません。あれ?黒点は?と思って調べてみたら、どうやらこの頃は太陽表面に黒点は現れていませんでした。今年は極小期に当たるようです。

続けてGINJI-200N用のも製作して、この日は終了しました。

次は「ぎり観望できた編」に続きます。ではまたっ。
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天文年鑑買ってきた [天文]

もう師走となり、年末も押し迫って来年の姿が見えてきた頃ですが…買ってきました。
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天文年鑑2020年度版です。データこそ最新版ですが、内容はさほど変わってないはずなのに、お値段が2019年度版は税抜1,000円だったのに、今年は税抜1,200円に値上がりしてました。ネットで色々調べられるので、あまり売れてないとは想像できますが、やっぱり本の形で買うと、ちょっとだけヤル気が出るような気がします(笑)。

ざっと見てみたのですが、今年の派手な天文現象としては6月21日の部分日食が一番でしょう。なんといっても日曜日というのが最高なのですが(笑)、梅雨の真っただ中なので見られるかどうかは微妙です。私の住む所では16時過ぎに欠け始めて、17時10分過ぎに食分が最大(約57%)となって、18時10分頃に終了します。見られると嬉しいのですが…。

次いで火星が10月に接近します。2018年の大接近ではサンドストームが発生して、最接近の時にはオレンジ色の丸しか見えなかったのですが(涙)、来年の秋にはちゃんとした模様が見えてほしいものです。

そして年の瀬も押し迫った12月21日に、木星と土星が離角6分まで接近します。占星術では「グレートコンジャンクション」と言うそうですが、離角6分というと木星の4大衛星の軌道より、見かけ上内側に入り込む形になり、低倍率下では木星と土星が同一視野に入ります。夕刻の低空なので細かい模様などは期待できませんが、もしかしたら20cmでチャレンジしたら、コンデジのコリメート撮影でも写せそうな感じなので、晴れたらぜひチャレンジしたいと思います。

最近望遠鏡出して星なんか見てないなぁ。寒くなって余計に見る気が失せますが、冬の星空はこれからが本番です。またキンキンに冷えた夜の空気の中で、キラキラと輝く星たちの姿を、がんばって見てみたいと思ってます。

さぁ、温かいお風呂に入って寝ますかね。では、これからどんどん寒くなって風邪をひきやすくなるので、皆さまどうかご自愛を。それでは、またっ。
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火星が少しだけよく見えてきました [天文]

お盆に入ってお休みになりましたが、毎日暑いですな(汗)。ここ1週間ほどは朝晩の気温が少しだけ下がって、日中の気温も32~33度くらいと、ほんの少しだけ過ごしやすくはなりましたが…やっぱり暑い。日中は外に出る気がしません。外で作業される方は熱中症に気をつけてくださいね。

というわけで、火星です。6月後半から火星では大規模な砂嵐が発生していたようで、7月の初め頃は火星を見てもただのオレンジ色の円にしか見えなかったのですが(涙)、最接近を過ぎてお盆前くらいになってくると、少しだけ模様が見えるようになってきました。南極冠はまずまず見えて、表面の黒い模様は淡いながらも、よーく見ると見えてきます。北極付近は青色っぽく見えます。

最接近の時に写真を撮ってみました。
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最接近翌日の8月1日深夜に撮ったものです。20cmF6ニュートンによるコンデジコリメート撮影なのでボケボケですが(苦笑)、左上が南極冠で、なんとなく黒い模様と、北極付近の青色っぽい感じはわかると思います。

先日火星を見たら、最接近の時より南極冠はまずまず見えるようになってきました。10cm屈折で見えたので、8cmでも見えそうです。8月いっぱいは視直径が20秒を超えて、土星よりも大きく、今の木星よりも明るく輝いているので、望遠鏡をお持ちの方は見てみてはどうでしょう。次の大接近は2035年になってしまうので…。

話変わって、接眼レンズ、買ったった。
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笠井トレーディング扱いのSWA-32mmです。スコープテック扱いのSWA-32mmと同じ物のようです。今まで31.7mmスリーブのPL-32mmを使っていたのですが、見かけ視界が50度しかなく、実視界が1.33度しか得られず、狭いなぁと思っていたので、購入に踏み切りました。
銀次(20cmF6ニュートン)に付けると37.5倍、実視界は1.87度になります。低倍率で広視界、5mm位の瞳径が得られるアイピースとなると、焦点距離は32mm、見かけ視界は70度以上が要求されるので、安価(…笑)なコレを選択しました。最高なのはテレビューのナグラー5 31mmなのですが、8万円を超えて高価なので…(汗)。

実際に見てみると中心部は十分シャープで、目立った収差も見られず、とてもきれいに見えます。レンズ構成は基本エルフレだそうなので、抜けの良さも効いているのでしょう。星々の色合いもキレイです。ただ、良像範囲は中心部から6~7割程度で、周辺像はそれなりに崩れて、ニュートン反射なんで派手にコマ収差が出ます。

でもまぁ、コレが3万円を超えてたら文句のひとつでも言うたろか、と思うけど、1万円ちょっとの商品です。十分合格だと思います(笑)。これから使い倒していこうと思ってます。

今日の夕方はお墓参りに行く予定です。暑いし蚊も多そうなので行きたくないけど、やはり行かないとね。

まだまだ暑いので、皆さまもご自愛を。ではまたっ。
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木星、土星、火星が写真のように見えました [天文]

毎度です。GWだというのに、どこにも行かずに家でまったりしてます。といっても、昨日は毎年おなじみ西赤石登山に行く予定だったのですが(去年は行ってないな〜)、雨は上がっているものの荒天で、頂上付近の風速は10m/s以上、気温は2度前後との予報だったので、無理せず中止にした、なんてこともありましたが…。

というわけで星見です。4月30日の深夜は素晴らしい快晴で、満月だったのですが惑星は良く見えそうだったので、友達の家の前で惑星観望をすることにしました。

深夜0時過ぎに家に向かって、車から銀次を出してセッティングして、南中していた木星に筒を向けると、なにやらとてもよく見えます。温度順応ができてないので揺らいでましたが、その割には南北赤道縞のうねうね具合や、その縞から極付近にかけての細かい縞模様までよく見えています。これは期待できそうです。

1時間ほど温度順応させている間に、友達は五藤12.5cm、Nikon10cm(!)をセッティングして、準備ができたところで、まずは木星にあらためて筒を向けてみました。

そしたら…こいつはすげぇ!今宵は最高のシーイングだったようで、北赤道縞のうねうね具合がはっきりと見え、濃淡どころか渦の具合まで見えて鳥肌ものです。大赤斑は見えませんでしたが、南北の温帯縞が何本も確実に視認でき、銀次(200mm F6)で338倍はややぼやけますが、300倍だとどんぴしゃりで、本当に見飽きません。

木星を見たり、遊びでM57やM13を見たりしていると、土星と火星が昇ってきたので、まだちょっと高度が低かったのですが、試しにと筒を向けてみると…

おおっ?土星はカッシーニの空隙なんか楽勝で、A環の濃淡、B環からC環にかけてのグラデーションもよく見え、今まで見た中で一番はっきりとした土星の姿です。まるで写真のようです。

これは…と興奮しつつ、火星に筒を向けてみると…むむっ?なにやら楕円状に見え、月のように欠けているようです。そして、南極冠の白いドライアイスがかぶる姿や、本体の模様まで見え、視直径が11秒程度しかない割にはとてもよく見えます!2016年の中接近時には、視直径が18秒以上あったのに、8cmでは極冠が見えなかったのとは雲泥の差です。

これはすごいです。友達の屈折でも見てみると、銀次ほど拡大はできませんが、とてもよく見えます。友達とふたりで「これはすごい…」と言いながら、ずーっと飽きずに見続けていました。

少し休憩を入れながら見ていると、午前3時を回った頃、木星の縁からエウロパが出てきて、それに合わせるように大赤斑が姿を現しました。そしたらよく見えること。なんとなくではなく、はっきりと小さなオレンジ色の楕円状に見えるのです。まるで写真のように。これはすごいです。ほおぉ…と、ため息が出るほどすごかったです。

そんなこんなで見続けていると、夜空が白んできました。夜明けです。都合4時間ぐらい見ていたことになります。普段は惑星なんてちょっと見たら終わりなのですが、この日は飽きずにずっと見ていました。それほどキレイに見えたのです。シーイングがいいと飽きないものですね。ほんと、この日は眼福で、眠たかったけど楽しい星見を満喫できました。

今年の7月には火星が大接近します。視直径は24秒を超えるようで、シーイングが良ければかなり期待できそうです。銀次も光学系はマジでいいようなので、光軸調整をマメにして、万全の体制で臨みたいと思ってます。

さて、今夜は晴れそう。風が収まれば星でも見てみようかな、なんて思ってます。ではっ。
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