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海王星までの道のりを図で紹介します [天文]

毎度です。昨夜はGINJI-200Nとアトラス80の2台を家の前に並べて、見え方の違いを確かめてみました。そしたらまぁ、8cmと20cmの差はこれほどもあるのかと、あらためて驚かされました。

まず驚いたのが北極星。ファインダーを合わせるために銀次を北極星に向けたところ、なにやら見慣れぬ星が北極星の脇に輝いています。おお、そういえば北極星(ポラリス)は約9等の伴星を持つ二重星だったことを思い出しました。アトラス80でも見てみたところ、伴星は見えませんでした。違いを見る前だったので、いきなり驚かされました。

そんなこんなで見ていくと、まぁ違うこと。一瞬の晴れ間を見て土星を見比べてみたら、アトラス80は土星そのものはシャープに見えて、カッシーニの空隙も見えています。しかし、口径の2倍超の167倍まで上げているので暗く見え、色収差でわずかに黄色く着色されています。本体の淡い模様はよくわかりませんでした。一方で銀次で見る土星はとても明るく、本体の淡い模様も良く見え、色も正確に見えます。

海王星はアトラス80でも見えたのですが、ただの星にしか見えず、惑星のように面積を持っては見えませんでした。月はシャープでとてもよく見えるのですが、銀次と比べると色収差による青ハロが気になり、情報量も少なく、悪い言い方をすればとてもしょぼく見えるのです。

でも、これらはアクロマート屈折とニュートン反射、口径8cmと20cmの「物理的な違い」によるもので、決して製品の瑕疵によるものではありません。アトラス80は8cmアクロマート屈折という望遠鏡の中では間違いなく世界一良く見える望遠鏡です。しかもフルセットで4万円台は破格の安さです。僕が初心者に「どの望遠鏡を買えばいいですか?」と聞かれたら、自信を持ってアトラス80を薦めたいと思います。安くて取り扱いも簡単で、しかもとてもよく見える。こんな望遠鏡は他にないと思います。もし天文初心者で、どの望遠鏡を買えばいいか悩んでいる方は、一度アトラス80を検討してみてはいかかでしょうか。

てなわけで海王星。なんか友達から「位置がよくわからん」とのメールが来たので、もしかしたらわかんない人も多いのではないかと思ったので、海王星までの道のりを図で紹介します。

まずは起点。9月のこの時期、真夜中に南の空を見ると、低空にひとつだけ明るい星が見えたら、それがみなみのうお座のフォーマルハウトです。ここを起点にするとわかりやすいと思います。星図を示します。
フォーマルハウト~みずがめ座λまで.jpg
辿り方は前回紹介したので、そちらを参照してください(…手抜きとも言う)。続いてはλ周辺の詳細図です。この図は2017年9月11日午前0時の海王星の位置を示しています。図は上が北になります。
2017年9月11日午前0時の海王星の位置.jpg
λ(3.8等)を視野に入れると、78番星(6.3等)を頂点としたL型の星の並びが見えるはずです。そのLの端の8.6等の星のすぐ東側に、少し明るい青い星が見えたら、それが海王星です。8.8等の星まで行ったら行き過ぎです。たぶん6cmくらいの小口径の望遠鏡でも存在は確認できるはずなので、ぜひチャレンジしてみてください。

朝晩涼しかったのに、だいぶ暑くなってきたな。やっぱり秋になるのはもう少し先のようです。はやく昼間も涼しくならんかな。それでは、またっ。
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