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天王星がキレイに見えました [天文]

前の記事の最後で、「今夜は晴れるかな」なんて書いたのですが、昨日は日中は土砂降りの雨が降ったり晴れ間が広がったりと、まるで猫の目のようなお天気だったのですが、日没前には晴れ上がってとてもいいお天気になりました。一週間ほど晴れ間がなく星を見ていなかったので、久しぶりに銀次(GINJI-200N)を引っ張り出して見てみることにしました。

まずは日没後の南西の空に浮かんでいる土星を見てみました。筒を向けてみると揺らぎながらもキレイに見えています。この日の午前中にたまたま光軸調整を30分かけてやっていたのが功を奏したようです。これだけ見えているなら、ちょっと嫁さんと娘にも見せてあげようと思って、ちょっと見せてみました。

Or 6mmだと見にくいので、友達から借り受けていたイーソス8mm(!)で筒を向けて、まずは嫁さんに見てもらうと、「おぉ、見えてるやん」とそれなりに驚いてくれたのですが、娘に見せると「ふぅん、見えてるやん」と、今ひとつの反応が。うちの娘は宙ガール(そらガール)にはならないようです(苦笑)。

ふたりに土星を見せた後、筒をこと座のε(ダブルダブル)に向けてみると、収差がほとんど見られず、400倍でもキレイに分離しています。ベガもエアリーディスクとスパイダーの光条を伴いながら眩しく輝いています。M57も150倍でぽっかりとリングが浮かんでいます。光軸さえきちんと合わせれば、銀次の光学系はやはり優秀なようです。これで各所の工作精度が高ければ文句無しなのですが…(苦笑)。

続いて球状星団を見ようとM2に筒を向けてみると、うーん、星々に分離せず、淡い星雲状にしか見えません。この日は空が明るく、M26もあまりよく見えませんでした。それに反してM11は微星もよく見えてとてもキレイで、近くのNGC6712も倍率を上げると見えて初見成功です。M27は淡いものの、大きく広がった姿がよく見えました。

ご飯を食べた後、天王星の視認にチャレンジしました。この日は近くに月齢10の月が煌々と輝いていて、くじら座やうお座の星が見えません(涙)。双眼鏡で見てみるとおひつじ座のハマルがかろうじて見えています。ここを起点にうお座のμ(ミュー)まではたどり着けたのですが、肝心のο(オミクロン)が見つかりません。双眼鏡の視野に目を凝らすと、かすかに輝くοが見えてきました。ここまでくればあと一歩です。星図を頼りに天王星がいるべき場所に視野を進めていくと、やや明るい青い星が見えてきました。これは間違いないだろう、ということでOr 6mm 200倍で見てみると…

おおっ!海王星のかすかな姿と違って、小さいながらも明らかに面積を持った青い惑星がぽっかりと浮かんでいます。これはなかなか感動的な光景です。地球からの距離は約28億km、光でも2時間37分ほどかかるところにいる惑星の姿はやっぱりすごいです(笑)。これは20cmという口径の力も大きいでしょう。8cmでも面積を持って見えますが、なんとなくはっきりとせず、ちょっと自信が持てないのに比べて、20cmだとよりはっきりと丸く見え、自信を持って惑星として認識できます。20cm F6のオールラウンダーの力はいいですね(笑)。

ただ…この日は月明かりがひどいのに加えて夜露もひどくて、ファインダーなんか曇って導入がろくにできません(苦笑)。一度はファインダーを外して家の中でドライヤーで乾かしたほどです(爆)。鏡筒も湿ってくるので、22時過ぎに諦めて撤収しました。ま、ここしばらくは月の影響が残るので、星見は今週末からになりそうです。

さて、連休の中日。何しようかな。それでは、またっ。
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