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奇跡の透明度 [天文]

毎度です…って、最後の更新から早3週間も経ってるやん(汗)。ま、ぼちぼちいきますか(無反省)。

昨晩は会社の飲み会で、2次会を終えて23時過ぎに家に帰ってきたのですが、夜空を見上げると満天の星空。空の様子の目安にしている北極星を見ると、とてもよく見えています。これは期待できそう、ということで、ほろ酔いのまま(汗)アトラス80をセッティングして星を見ることにしました。

まずは大赤斑が見えているはずの木星を見てみると、おぉ、大赤斑がくっきりと見え、おまけに衛星の影まで見えています!衛星の影を見たのは初めてだったので、最初はゴミか何かかと思ったのですが、視野の中を木星と一緒に動いていたので、間違いなさそうです。見えるもんですね〜。

気を良くしてしし座のM65、66に筒を向けてみると、おぉ、淡いながらもきちんと見えています。M104も見てみると、おぉ、そらし目でなく良く見えます!なんか期待できそうだったので、無謀だと思ったのですがマルカリアン・チェーンにチャレンジしてみることにしました。

かみのけ座の11番星を視界に捉えて東に移動させると、おおっ?M85がそらし目ながらも見えています!家の前では初めての快挙です(大袈裟)。これは期待できるかも、とわくわくしながら(笑)南に移動させると、こちらもそらし目ながらM100視認。さらに南に移動させると、M99が見えました(溜息)。さすがにM98(10.0等)は見えませんでしたが、ここまで見えるとは!と、家の前で「すげぇ~」と怪しいオヤジになってしまいました(苦笑)。

家の前でここまで見えたのは初めてのような気がします。まさに奇跡の夜空、奇跡の透明度です。条件が揃えばここまで見えるとは。それはうちの町が田舎である証左とも言えなくはないのですが…(笑)。

調子に乗ってマルカリアン・チェーンの核心部に入っていくと、おお、M84、86、87がそらし目でなく見えています!M91、M58、59は見えませんでしたが、M60、49ははっきりと見え、ゴールのM61はそらし目ながらも見え、ほおぉ~となかなかの成果をあげることができました。

マルカリアン・チェーンを見終えたので、筒をM81、82に向けると、M82はやや見えにくいものの良く見えています。試しにと倍率を上げてみると、M81の中心部が明るく輝き、腕などの詳細な模様は見えないものの、銀河らしい姿を見ることができました。

さて…とアイピースから目を離して夜空を見上げると、南にさそり座が見え、こと座も高度を上げていました。そこでターゲットを夏の星雲星団に切り替えることにしました。

まずはさそり座のM4に筒を向けると、おぉ、明るく大きく見えています!倍率を上げると、なんとなく星々に分離したような…気がしました(笑)。たぶん心眼のような気がします(爆)。

次にこと座のM57を見てみると、PL32mmで一発視認。黒い夜空にグレーのハンコを押したような異質感はクセになる魅力があります。試しに倍率を上げると、リングに見えたかどうかは微妙でしたが、きちんと楕円状の姿を見ることができました。

続けて視野を東に移動させると、今まで見たことのなかったM56が見えました。初視認です。小さめながら明るく見えました。

さらに東に移動させるとM27が見えました。惑星状星雲としては大型ですが、いつ見ても明るくて感動します。あれいのような姿には見えませんが…(汗)。ちなみにM71は見えませんでした(涙)。高度が低かったのと、9等と暗い上に密集度がまばらなので見えなかったものと思われます。

最後にM13に筒を向けてみると、とても大きく明るくて、ほおぉ~とため息が出るキレイさです。倍率を上げても星々には分離しませんが、十分明るいので迫力満点です。北天最大の球状星団の名に恥じない姿です。

さて次は…と、もっともっと見ていたかったのですが、日曜日に外せない用事があるので、M13を見たところで泣く泣く撤収しました(涙)。用事が無ければ朝まで見ていたところです。次にいつ奇跡の透明度の夜空が訪れるかはわかりませんが、地道に見ていきたいと思っております。

今回はiPadで入力しました。あーしんど(疲)。キーボード買おうかな(爆)。ではまたっ。
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双眼鏡は第2の眼 [天文]

毎度です。もう4月だというのになんだか寒いですな。3月31日なんか昼間の気温が6度なんて、もはや真冬並み(驚)。外で仕事してたら寒くて寒くて。寒さはそんなに苦手じゃないんだけど、この季節に真冬の気温はこたえますな。みなさんも季節外れの寒さに負けずにご自愛を。

そんなわけでまたまた天文ネタです(苦笑)。ここしばらく曇りやら雨やらが続いていて、ろくに星見ができなかったのですが、昨晩は久々に晴れ上がって透明度も高そうだったので、夜中に例の星見場所に行って銀河にチャレンジしてきました。

着いてみると天の川が見えて条件は良さそうです。ごそごそと準備をして、さぁ、しし座の銀河でも見ようかと思ったら、双眼鏡(ヒノデ 6x21 S1)を持ってくるのを忘れたのに気づきました。まぁ何とかなるやろ、と思ってしし座のθ(シータ)星をファインダーに捉えようとしたのですが…

できません(涙)。ファインダーにθ星を導き入れたつもりでも、主鏡を覗いてみると星図と合わず、違う星を入れているのです。いつもならできるのに、双眼鏡がないとできないのです。

これにはイライラがつのって最悪でした。導入できない理由は僕の視力が眼鏡をかけても1.0を切っているからです。なので、ファインダーの星の並びと肉眼の星の並びが一致しているかどうかわからず、同定ができないのです。

僕にとって、双眼鏡は第2の眼となって補助をしてくれていたことに、あらためて気づかされました。双眼鏡で星の並びを確認し、ファインダーの中の星に間違いがないか確認し、主鏡を覗く。これが僕のルーティーンです。この日はかみのけ座の11番星を導き入れるのにも苦労して、時間ばかりかかってイライラしまくって楽しさ半減でした。星を見てて楽しくなかったのなんて初めてです。次からは双眼鏡を忘れないようにしよう、と決意したしだいです(涙)。

というわけで、なんとか苦労しながら銀河を見ていったのですが、この日はなかなか良く見えました。最初は実視界1度と1.6度の違いに戸惑いながらの導入だったのですが、慣れてくると移動が早くできて快適です(笑)。天頂プリズムの反射率の高さは間違いないようで、この日はしし座の M65、66、NGC3628 のトリオや、マルカリアンチェーン北部の M85、100、98、84、86、87 などの暗い銀河、おおいぬ座の M81、82 や、メシエの中でも見えにくさ最難クラスの M97、108 も見え、まずまずの成果は上げられました。

小口径の望遠鏡でディープスカイを攻略するには、光学系全体のパフォーマンスを上げる必要があることに、天頂プリズムと Plossl 32mm を購入してからわかってきました。アトラス80はディープスカイにチャレンジできるだけのポテンシャルはあるのに、三曜に特化した付属品のために能力を解放できていなかったのです。アトラス80ユーザーの方は、まともな天頂プリズムかミラーを買い増しすることをオススメします。ディープスカイの入り口には立てますよ。まぁ、その奥は大口径の望遠鏡や接眼レンズの泥沼が待っているかもわかりませんが…(爆)。

さて、明日は仕事か(涙)。ではまたっ。
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