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ラッシュのニール・パート逝去

ラッシュ(Rush)のニール・パート(Neil Peart)が2020年1月7日に脳腫瘍のため、亡くなりました。67歳の若さでした。

ツイッターには日本時間の11日午前6時46分に配信されていたのですが、実はそれを僕はスルーしていました。で、ふとツイートを見返していたら、これは亡くなった報告じゃん!って気づいたのが、確か…14日か15日だったと思います。

そしたらもう、つらくなってきちゃって。ツイッターに掲載された文章は次の通り。

「Neil Peart September 12, 1952 - January 7, 2020

(1月7日)火曜日に、45年来の友人、ソウルブラザー、バンドメイトであるニールが、脳腫瘍(膠芽腫)との信じられないほど勇敢な3年半の闘いを終えました。

友人やファン、メディアの皆様、この非常に苦しく困難な時期に、家族がプライバシーと平安を必要としていることを理解し、尊重するようお願いいたします。

哀悼の意を表明したい方は、がん研究グループ、または慈善団体を選択し、ニールの名前で寄付をすることができます。」

がんばって訳してみましたが…つらすぎっす。

ラッシュを知ったのは学生の時でした。友人が「a show of hands」という、なにやら見慣れないビデオを持って来て、「これ、スゴイから見てみてよ」と言うので、何の気なしにかけてみたら…これはすごい!めちゃめちゃ難しい曲を、なんと楽しそうに演奏していることか。

難しいロックといえばプログレというイメージがありますが、この頃のラッシュはシンセサイザーを多用して、キャッチーなメロディーで押していた第3期絶頂の頃で、変拍子や複雑なリズムを駆使して難曲なのに、耳ざわりのいい簡単な曲に聞こえるという、今まで見たことも聞いたこともないような音楽をやっているのです。

これは衝撃でした。今まで聞いていた音楽ってなんだったんだ、と。

もうそれからラッシュにどっぷりとはまってしまって、とりあえずキーとなる2112、Moving Pictures、Permanent Waves、Signals、Hold Your Fire…などを聴いて、その凄さを知り、ますますファンになっていきました。

そしてニールなのですが、僕自身がドラムをやっているということもあって、彼のプレイには曲以上に衝撃を受けました。まずあのドラムセット!360度周囲を取り囲む超多点セットは、まさに「要塞」。ニールのフィルインの特徴として「タム回し」がありますが、8インチのシングルヘッドタムから駆け下りてくるフィルインはカッコよくて、エアドラムやりまくりです(笑)。ラッシュを知るまでは、ドラムのコピーなんてやったことが無かったのですが、それからは真似しまくって、できもしないのにYYZ、Spirit of Radio、Tom Sawyer、Subdivisions、Marathon…とまぁ、いろいろ真似してきました。

1年ちょっと前にドラム用のシンバルを買ったのですが、ちょっとだけニールのマネをして、ハイハットは13インチにしました。晩年のニールは14インチを使っていたようですが、a show of handsがリリースされた1980年代に、ニールは実は13インチのハイハットを使っており、そのイメージが強かったのと、自分のリズムトラベラーとの相性を考慮して、13インチにしました。

それにしても…もうショックでかすぎです。確かにここ数年、ゲディとアレックスはメディアに度々姿を見せていましたが、ニールは姿を見せていませんでした。まさか脳腫瘍と闘っていただなんて…まだ一度も生で彼らを見たことがないというのに…20代の頃、お金も英語力も無いけど、無理してアメリカに行ってライブを見に行こうか、なんて話を友人としていたのですが、実行に移していれば良かったと、後悔ばかりです。

もう彼らの演奏は見られないし、誰か別のドラマーを呼んでラッシュ名義でライブをやることなど、おそらくないでしょう。

でも、彼らの映像はたくさんの残されています。ニールを師と仰ぐ世界の著名なドラマーたちも、ニールの遺志を継いでいこうというコメントを、SNSなどで発信しています。彼のドラミングは世界で彼だけのもの。そんなドラマーは世界でもひと握りでしょう。そんな稀有なドラマーを好きになれたなんて、僕は幸せだと思っています。ちなみに…僕はニールのことを「師匠」と呼ばせてもらってます(呆)。

ここ最近、ラッシュのアルバムを聴きながら床に就いています。昨晩はGrace Under Pressureを聴いてました。今夜は何を聴こうか。Roll the Bonesなんて、最近聴いてないなぁ。今夜はそれにしよう。

なんか長々と書いてきましたが、肉親以外の死で、これだけの喪失感を感じたのはギタリストの藤岡幹大さん以来です。この喪失感はしばらく続くでしょうが、ニールのドラミングを自分の中で活かせるように、日々練習して喪失感を和らげていこうと思ってます。

さぁ、休みも終わり。憂鬱な仕事がまた始まりますが、がんばりましょう。ではまたっ。
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