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シンドラーのリスト、見たった

いつの間にやら4月。今日の天気予報は雨だったので、お花見には昨日行ってきました。桜は5分咲きぐらいだったけど、とても暖かくて(っていうか、日が当たるとちょっと暑いくらいだったけど)、いいお花見ができました。
Sakura.jpg

ということで、またまたレンタルでDVDを借りてきました。今回借りたのはスピルバーグ渾身の一作、「シンドラーのリスト」です。

いやー、コイツはすごい映画です。この映画はユダヤ人1,200人余りをナチスの虐殺から救ったシンドラーという男のお話なのですが、シンドラーの素晴らしさを描いた映画だと思って見るとカウンターパンチを食らいます。この映画は戦争の恐怖を描いている映画です。その描写たるや、見ていて鬱のどん底に叩き落される衝撃です。

子供の目の前で親が撃ち殺されたり、瀕死の妻(恋人?)を病院に連れて行こうとしたら、その妻が腕に抱かれたまま撃ち殺されて血しぶきを浴びたり、引きはがされる家族、目の前で理由もなく撃ち殺される同胞…。これがもし自分のことだったら、と思うとぞっとします。兵士に連れ出され、妻や子供が強引に引きはがされて二度と会えなかったら…自分が殺されたら…考えるだけでも動揺、混乱します。

これはドイツ人が残虐な人種だったから起きた惨劇だったのでしょうか?それは違います。シンドラーが吐き捨てるように言ったセリフに答えが隠されています。

「戦争は人間の最悪の部分を引き出す!」

そう、戦時下では人間は残虐にならざるを得ないのです。残虐にならなければ生き残れない。残虐に人を殺さなければ上官にボコボコにされてしまう。これはドイツ人だろうが、アメリカ人だろうが、日本人だろうが関係ありません。中国人や韓国人は「日本人は残虐な国民だ」などと吹聴していますが、戦争になれば中国人や韓国人も間違いなく残虐な人間に変わります。間違いなく。ドイツ人、日本人だけが残虐なのではないのです。戦争で殺した人数だけ見れば、一番残虐なのはアメリカ人でしょう。でも、普通のアメリカ人が残虐でないのはみんな知っています。戦争が人間を残虐な生き物に変えるのです。

そして、一度戦争が始まれば、すぐに戦争など終わりはしません。第一次世界大戦が勃発した時、イギリスやフランス、ドイツでは、「どうせこの戦争はすぐに終わる。すぐに平和の世の中が来る。」と安気に構えていたそうですが、その戦争は4年も続いて、3千万人以上の命が失われたのです。これは戦争を始めた政治家たちを始め、誰もが想像していなかった未曾有の戦争だったようで、このことからも、一度戦争が始まれば多くの命が失われ、勝とうが負けようが、人類に傷痕しか残しません。

この映画は戦争の恐怖が自分のことのように感じられるという意味で、ぜひ見るべき映画だと言えると思います。見て幸せにはなれませんし、鬱になってしまう可能性は高いですが(汗)、戦争を知らない人が戦争を自分のこととして考えるきっかけになれば、と思います。3時間を超える長尺映画ですが、見ていない人はぜひ見てみてください。某国の総理大臣にもぜひ見ていただきたいですね(爆)。

あと、映画の評価とは直接の関係はありませんが、この映画、とりあえずスケール感がすごい。映画につぎ込んだと思われるカネと時間と手間と技術と想いがハンパない(驚)。そんなところも見ていただければと思います。

明日は月曜日。ふぅ。それでは、またっ。
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