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8cmで見た木星の衝撃 [天文]

毎度です。今日は連休の中日。もうすっかり春めいてきて、エアコンもいらないくらいの暖かさです。

というわけで最近は天文ネタが続きますが(笑)、3月12日は満月だったので、写真を撮ってみました。
Moon_20170312.jpg
オリジナルはのっぺりとした絵だったので、トーンカーブをちょこっといじってます。本当はもっと満月のまぶしさを表現したかったのですが、ティコクレーターの明部の辺りと海の暗部のバランスを取るのが難しく、こんな感じになってしまいました(汗)。もっとうまい方法あるのかな。

続いて17日。13日ぐらいからずっと曇り空が続いていたのですが、17日は水蒸気が多そうながらも晴れて星が見えていたので、前の記事の予習を実行してみることにしました(笑)。

まずは手始めにM42を見てみると、やはり透明度はイマイチの様子。試しにM1に筒を向けてみると、案の定まったく見えません(苦笑)。仕方ないのでM41を見ようと思ったのですが、ファインダーでM41が見えません(汗)。おそらくですが、晴れてそうで薄い雲がかかっていたのではないかと思います。M41、38、36、37、そしてM35を見ていったのですが、微光星がほとんど見えず、しょぼしょぼでした(苦笑)。

続いておおいぬ座の足元を狙います(エスキモー星雲は忘れて見ませんでした)。δ(デルタ)星を視界に捉え、東に視野を動かしていきます。途中にNGC2354があるはずですが、まったく見えません(苦笑)。もうちょっと動かすとτ(タウ)星が視界に入ります。PL32mmだと実視界が1.6度あり、明るい星がほぼ確実に2個以上入るので、導入が楽ちんです(笑)。

τ星は2362を構成する星のひとつですが、32倍では小さくて見えにくいので100倍に上げてみると、τ星の周りを微光星が取り巻きとてもキレイ。続いて北上するとADS5951が視界に入ります。橙色と青色の対比がとてもキレイ。小口径でも十分楽しめる二重星です。

続いて良く見えたM47とよく見えなかったM46(苦笑)を見たら、2440にチャレンジです。星図を頼りに視野を移動させると、いましたいました。しかし暗いな(汗)。何度か見ていますが、一番暗く見えたかも。空の状態はあまり良くなかったようです。

ここでいったん間を空けて(ごはん食べてました)後半戦です。いきなりしし座のM95、96、105に筒を向けてみると…まったく見えません(涙)。心眼レベルでもありませんでした。ということで、明るく輝く木星に筒を向けてみると…

おおおぉぉっ?なんだかよく見えます!大赤斑がくっきりとよく見え、南赤道縞には大赤斑の後ろで渦を巻いたうねうね模様まで観察できます!北赤道縞と北温帯縞がきちんと分離し、南南、および北北温帯縞もくっきりと見えています!

コイツはすげぇ!今まで見た木星の中で一番の見え方です!夜中の家の前で「おぉ~すげぇ~」とぶつぶつ独り言を言う怪しいオヤジになっていましたが(笑)、気にせずひとりで興奮しておりました(苦笑)。

これは撮らねば!と思って急いで準備して撮った一枚がこちら。
Jupiter_20170318.jpg
屈折経緯台ではおそらくこれが限界のような気がしますが、良く撮れました(笑)。眼視ではもっとはっきりくっきり見えていましたが、コリメート一発撮りではそのように撮るのは難しそうです。それにしても良く見え、良く撮れています。

8cm屈折でここまで見えるとは…自分でもこれは衝撃でした。アトラス80の実力といえばそうなんでしょうけど、その実力をまざまざと体感して、ちょっと自分の考えを改めなければ、と思っています。というのも、8cmでは銀河はおおむね厳しく、大赤斑も(今までは)よく見えなかったし、やはり大きな望遠鏡でないと…と思い始めていたからです。自分の中で8cmの限界を見極めた気になっていたのですが、そうではなかったというこの衝撃。世の中の小望遠鏡ユーザーの皆様。あなたの望遠鏡の潜在能力は高いかもしれませんので、もうちょっと真剣に見てみてください。その実力を垣間見せてくれるかもしれませんよ。

今夜の木星の大赤斑の中央点通過時刻は24時50分頃です。23時ぐらいから夜中の3時ぐらいまでは見えているので、今夜も晴れたらチャレンジしてみるつもりです。ではまたっ。
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