奥穂高岳登山2日目 [登山]
毎度です。それでは前の記事に続いて奥穂高岳登山2日目です。
朝4時に起床して表に出ると、天気は快晴。常念岳がシルエットで浮かび上がっていました。
奥のやや薄いシルエットが常念岳です。穂高連峰はまだ日に当たっていませんでしたが、
朝の静かなひんやりとした空気の中、悠然とたたずんでおりました。
朝食を食べて準備をして、いよいよ出発です。
朝の光がまぶしい。雲ひとつ無い快晴の中、5時50分に出発しました。
前日の反省からスローペースで登り始めたのですが、体調が完全には戻っていなかったのでしょう。かなりしんどい(汗)。足が出ないことはないのですが、後から来る登山者に次々と道を譲りながら(大汗)、ゆっくりとした歩みで登ります。
しかしまぁ…景色がキレイ。雲ひとつない空に奥穂高岳が映えます。
涸沢岳、涸沢槍も登山雑誌で見たような姿で感動モノです。
足元には5月の西赤石山で花を咲かせていたツガザクラがつぼみをつけておりました。
早朝でまだ花が咲く前でしたが、涸沢槍の存在感は緑を前景にして圧倒的に目に飛び込みます。
そんなこんなで写真を撮りながらゆっくりと歩みを進めて7時20分、ザイテングラートの取り付きに到着しました。おぉ、コースタイム通りやん。こんなゆっくりしたペースでいいのかと、認識を新たにした次第です(汗)。
ザイテングラートの取り付きからは常念岳が大きく見えました。
さあ、ザイテングラートです。登山ガイド本やネットでは色々と書かれていますが、実際に登ってみるのは初めてです。どんなものかと登ってみたら…
なかなか手ごわい。手を使わないと登れません(汗)。それでも序盤は両サイドを低木に囲まれているせいか、
それほど高度感を感じません。それでも滑落したり、浮石を落としたりすると大ごとになるので、慎重に登ります。
しかし…中盤まで来て登っていくコースを見上げると…
写真が小さくて分かりずらいのですが、岩壁に人が張りつきながら登っていきます(涙)。マヂかよ~と思いながらも、意を決して登り始めました。
その岩壁の途中から写真を撮りました。
笑っちゃうほどおっかない(笑)。それでも少しずつ、慎重に登ります。
いつの間にやら上の方に見えていた前穂高岳が、自分のいる場所と同じ高さに見えました。
そうこう登っていると、なんとか8時50分に穂高岳山荘に到着しました。少し時間がかかりましたが、落ちて怪我したり死んだりするよりはマシです。ここで少しひと息つきました。
しかし…これから登る岩壁を穂高岳山荘から見上げてみると…
メチャメチャおっかなそう(怖)。写真に見えるハシゴを登り切った一番上の人は、このまま上に登るのではなく、鎖を頼りに右にトラバースするように移動します。落ちたら一巻の終わりです。マヂかよ~と思いながら、意を決して登り始めました。
登り始めて少しすると、先ほどの写真のハシゴ、鎖場に着きます。ここが奥穂高岳登山のいわゆる核心部でした。ハシゴは微妙に歪んで登りにくいし、鎖場も手がかり、足がかりに乏しくおっかない(涙)。しかも鎖場を過ぎてすぐ、足元が切れ落ちた場所で股間に谷底を見ながらトラバースする岩の張り出しがあって、マヂかよ~と思いながらなんとか通過し、核心部をクリアすることができました。
しかし…ここからがまた長い(汗)。滑落の危険は減ったものの、ガレ場で足元が安定しません。つまづき、スリップは厳禁です。足元を慎重に見ながらぽてぽてと登ります。
ふと振り返ると、いつの間にか槍ヶ岳が頭を見せていました。
2年前の登攀の記憶がよみがえります。
さらに登るとジャンダルムの独特な姿が見えてきました。
いつかは一般縦走路最難と言われる、奥穂高岳から西穂高岳までの縦走もチャレンジしてみたいですね。年齢的に難しそうですが…(汗)。
さらに登ってついに…
10時10分、奥穂高岳登頂です!長かった~(涙)。しかしまぁ、あんなカタツムリのような歩みでもちゃんと着くんですね~(笑)。千里の道も一歩から、なんてよく言ったものです。
雲ひとつない快晴の中、3,190mからの360度のパノラマは格別でした。まずは槍ヶ岳方面。
北アルプス中部、北部の山々が一望です。続いて常念岳、燕岳方面。
次は双六岳、笠ヶ岳方面。
ちょっと岩場がじゃまでよく見えませんね(汗)。続いて焼岳の向うに乗鞍岳方面を望みます。
前穂高岳の稜線の向うに明神岳を望みます。
起点の上高地が眼下に見えます。
いやー、それにしても快晴の中の眺望は最高ですな(笑)。お弁当を食べながらゆっくりと堪能させていただきました(笑)。ひとつ難点だったのは頂上とされる祠のスペースが狭小だったことで、記念写真の順番待ちが長すぎ(苦笑)。ま、みなさん苦労して登ってこられているので、がまんしましょう。
ゆっくりと頂上からの眺めを堪能した後、10時45分に下山を開始しました。ガレ場なので慎重に下ります。そして例の核心部まで来ました。ここは登りながら「下りもヤバそうだなぁ…」と感じていたのですが、下りもやっぱり怖い(汗)。しかも登りの人とのすれ違いも重なってスペースなさすぎ(大汗)。慎重にすれ違いをこなして鎖の無い横方向のトラバース、そして鎖場、ハシゴの下降をこなします。岩、鎖、ハシゴを持つ手に力が入ります(汗)。そしてなんとか核心部をクリアし、11時30分に穂高岳山荘まで下りてくることができました。
しかし気を抜くことはできません。まだザイテングラートの下りが残っています。手を使いながら慎重に下ります。しかし、登ってくる時には見られなかったお花畑が広がっておりました。
日が昇って花を咲かせたのでしょう。いっしょに下っていた別の男女の二人組もぱちぱち写真を撮りながら下っておりました(笑)。
そして12時25分にザイテングラートをクリアし、残りの登山道を下って13時30分、涸沢小屋まで下ってくることができました!奥穂高岳登山完遂です!(もっとも、涸沢からの下りは残っていますが…)
宿泊手続きを済ませた後は…
ビールです(笑)。おつまみもつけました(爆)。痩せないはずです(苦笑)。ま、昨日は体調不良で飲めなかったので(汗)、ヨシとしましょう。
そして晩ごはんを食べて就寝したのですが、夜中の2時に目が覚めたので、表に出てみました。
月夜が幻想的に山々を照らしておりました。テント場も、
月夜の光で淡く見えておりました。
さて、3日目はひたすら上高地まで下ります。ではまたっ。
朝4時に起床して表に出ると、天気は快晴。常念岳がシルエットで浮かび上がっていました。
奥のやや薄いシルエットが常念岳です。穂高連峰はまだ日に当たっていませんでしたが、
朝の静かなひんやりとした空気の中、悠然とたたずんでおりました。
朝食を食べて準備をして、いよいよ出発です。
朝の光がまぶしい。雲ひとつ無い快晴の中、5時50分に出発しました。
前日の反省からスローペースで登り始めたのですが、体調が完全には戻っていなかったのでしょう。かなりしんどい(汗)。足が出ないことはないのですが、後から来る登山者に次々と道を譲りながら(大汗)、ゆっくりとした歩みで登ります。
しかしまぁ…景色がキレイ。雲ひとつない空に奥穂高岳が映えます。
涸沢岳、涸沢槍も登山雑誌で見たような姿で感動モノです。
足元には5月の西赤石山で花を咲かせていたツガザクラがつぼみをつけておりました。
早朝でまだ花が咲く前でしたが、涸沢槍の存在感は緑を前景にして圧倒的に目に飛び込みます。
そんなこんなで写真を撮りながらゆっくりと歩みを進めて7時20分、ザイテングラートの取り付きに到着しました。おぉ、コースタイム通りやん。こんなゆっくりしたペースでいいのかと、認識を新たにした次第です(汗)。
ザイテングラートの取り付きからは常念岳が大きく見えました。
さあ、ザイテングラートです。登山ガイド本やネットでは色々と書かれていますが、実際に登ってみるのは初めてです。どんなものかと登ってみたら…
なかなか手ごわい。手を使わないと登れません(汗)。それでも序盤は両サイドを低木に囲まれているせいか、
それほど高度感を感じません。それでも滑落したり、浮石を落としたりすると大ごとになるので、慎重に登ります。
しかし…中盤まで来て登っていくコースを見上げると…
写真が小さくて分かりずらいのですが、岩壁に人が張りつきながら登っていきます(涙)。マヂかよ~と思いながらも、意を決して登り始めました。
その岩壁の途中から写真を撮りました。
笑っちゃうほどおっかない(笑)。それでも少しずつ、慎重に登ります。
いつの間にやら上の方に見えていた前穂高岳が、自分のいる場所と同じ高さに見えました。
そうこう登っていると、なんとか8時50分に穂高岳山荘に到着しました。少し時間がかかりましたが、落ちて怪我したり死んだりするよりはマシです。ここで少しひと息つきました。
しかし…これから登る岩壁を穂高岳山荘から見上げてみると…
メチャメチャおっかなそう(怖)。写真に見えるハシゴを登り切った一番上の人は、このまま上に登るのではなく、鎖を頼りに右にトラバースするように移動します。落ちたら一巻の終わりです。マヂかよ~と思いながら、意を決して登り始めました。
登り始めて少しすると、先ほどの写真のハシゴ、鎖場に着きます。ここが奥穂高岳登山のいわゆる核心部でした。ハシゴは微妙に歪んで登りにくいし、鎖場も手がかり、足がかりに乏しくおっかない(涙)。しかも鎖場を過ぎてすぐ、足元が切れ落ちた場所で股間に谷底を見ながらトラバースする岩の張り出しがあって、マヂかよ~と思いながらなんとか通過し、核心部をクリアすることができました。
しかし…ここからがまた長い(汗)。滑落の危険は減ったものの、ガレ場で足元が安定しません。つまづき、スリップは厳禁です。足元を慎重に見ながらぽてぽてと登ります。
ふと振り返ると、いつの間にか槍ヶ岳が頭を見せていました。
2年前の登攀の記憶がよみがえります。
さらに登るとジャンダルムの独特な姿が見えてきました。
いつかは一般縦走路最難と言われる、奥穂高岳から西穂高岳までの縦走もチャレンジしてみたいですね。年齢的に難しそうですが…(汗)。
さらに登ってついに…
10時10分、奥穂高岳登頂です!長かった~(涙)。しかしまぁ、あんなカタツムリのような歩みでもちゃんと着くんですね~(笑)。千里の道も一歩から、なんてよく言ったものです。
雲ひとつない快晴の中、3,190mからの360度のパノラマは格別でした。まずは槍ヶ岳方面。
北アルプス中部、北部の山々が一望です。続いて常念岳、燕岳方面。
次は双六岳、笠ヶ岳方面。
ちょっと岩場がじゃまでよく見えませんね(汗)。続いて焼岳の向うに乗鞍岳方面を望みます。
前穂高岳の稜線の向うに明神岳を望みます。
起点の上高地が眼下に見えます。
いやー、それにしても快晴の中の眺望は最高ですな(笑)。お弁当を食べながらゆっくりと堪能させていただきました(笑)。ひとつ難点だったのは頂上とされる祠のスペースが狭小だったことで、記念写真の順番待ちが長すぎ(苦笑)。ま、みなさん苦労して登ってこられているので、がまんしましょう。
ゆっくりと頂上からの眺めを堪能した後、10時45分に下山を開始しました。ガレ場なので慎重に下ります。そして例の核心部まで来ました。ここは登りながら「下りもヤバそうだなぁ…」と感じていたのですが、下りもやっぱり怖い(汗)。しかも登りの人とのすれ違いも重なってスペースなさすぎ(大汗)。慎重にすれ違いをこなして鎖の無い横方向のトラバース、そして鎖場、ハシゴの下降をこなします。岩、鎖、ハシゴを持つ手に力が入ります(汗)。そしてなんとか核心部をクリアし、11時30分に穂高岳山荘まで下りてくることができました。
しかし気を抜くことはできません。まだザイテングラートの下りが残っています。手を使いながら慎重に下ります。しかし、登ってくる時には見られなかったお花畑が広がっておりました。
日が昇って花を咲かせたのでしょう。いっしょに下っていた別の男女の二人組もぱちぱち写真を撮りながら下っておりました(笑)。
そして12時25分にザイテングラートをクリアし、残りの登山道を下って13時30分、涸沢小屋まで下ってくることができました!奥穂高岳登山完遂です!(もっとも、涸沢からの下りは残っていますが…)
宿泊手続きを済ませた後は…
ビールです(笑)。おつまみもつけました(爆)。痩せないはずです(苦笑)。ま、昨日は体調不良で飲めなかったので(汗)、ヨシとしましょう。
そして晩ごはんを食べて就寝したのですが、夜中の2時に目が覚めたので、表に出てみました。
月夜が幻想的に山々を照らしておりました。テント場も、
月夜の光で淡く見えておりました。
さて、3日目はひたすら上高地まで下ります。ではまたっ。
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