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ファッションでブレーキを外すなんて殺人行為

もうテレビや新聞などで散々報道されているのでご存知の方も多いと思いますが、お笑いコンビのチュートリアルの福田充徳さんが、後輪にブレーキを付けていなかったということで、道路交通法違反で反則切符を切られたんだそうです。

自転車にブレーキを付けてなくて止まれるの?と思った方も多いと思いますが、この手のブレーキを外して乗られている自転車はいわゆる「ピストバイク」と呼ばれる車種で、都市部での移動を主眼に作られたものです。階段を担いで移動したりする時には軽いほうがいいので、ギアなどは変速機構を持たないシングルギアにしており、泥除けやチェーンカバーなども外されて見た目にすっきりとした外観で、重さも10kg以下になっているものがほとんどです。

そしてもうひとつ。これは必ずしもそうなっているわけではないのですが、後輪がペダルを止めた時に空回りしない、いわゆる「直結」状態にされていることが多いのも特徴です。これはどういうことかと言うと、ペダルを止めようと思っても後輪が回り続ける限りペダルが回るということであり、足の力でペダルを止めることができれば後輪を止めることもできる、ということです。

つまり~、足の力で自転車を止められるのだからブレーキなんていらないじゃん、という論理から始まって、ブレーキなんて無いほうがオシャレ、ブレーキの無いピストこそが文化、ファッション…という流れで、「ブレーキの無いピストバイク」が流行っていったというのが今の状況のようです。

でもねぇ…前後輪どちらかにブレーキが付いていない自転車は違反、ということはさておいて、ブレーキ無しで目の前に子供が飛び出してきた時に、足の力だけで果たして止まれるのでしょうか?答えはもちろん「No」です。ブレーキはてこの原理で手の力を増幅させてくれるので、車輪を止めることは確実にできますし、前後輪の摩擦力によって確実に止まることができるのに対して、ブレーキ無しだと前輪は完全にフリーで制動に意味を持たず、後輪も脚力によっては制御できずに、制動距離はブレーキのあるものに比べてはるかに長くなってしまうのです。

うちの会社にもブレーキ無しで自転車に乗っていたバカタレがいて、止まれずに車に突っ込んでから(苦笑)ブレーキを付けるようになった…なんて話もありますから、自転車に乗られる方はファッションだからなんて言わずにきちんとブレーキを付けましょう。自分の命はもちろんですが、ピストバイクによる死亡事故も発生しているようですから、これは一種の殺人行為です。相手の命を守るという意味でも、ブレーキはちゃんと付けましょうね。

明日から10月。今降っている雨がやんだら秋の空気に変わるのだとか。ついひと月前は汗だくになっていたのがウソのよう。季節は確実にうつろい、流れているようです。それではまた。
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