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木星、土星、火星が写真のように見えました [天文]

毎度です。GWだというのに、どこにも行かずに家でまったりしてます。といっても、昨日は毎年おなじみ西赤石登山に行く予定だったのですが(去年は行ってないな〜)、雨は上がっているものの荒天で、頂上付近の風速は10m/s以上、気温は2度前後との予報だったので、無理せず中止にした、なんてこともありましたが…。

というわけで星見です。4月30日の深夜は素晴らしい快晴で、満月だったのですが惑星は良く見えそうだったので、友達の家の前で惑星観望をすることにしました。

深夜0時過ぎに家に向かって、車から銀次を出してセッティングして、南中していた木星に筒を向けると、なにやらとてもよく見えます。温度順応ができてないので揺らいでましたが、その割には南北赤道縞のうねうね具合や、その縞から極付近にかけての細かい縞模様までよく見えています。これは期待できそうです。

1時間ほど温度順応させている間に、友達は五藤12.5cm、Nikon10cm(!)をセッティングして、準備ができたところで、まずは木星にあらためて筒を向けてみました。

そしたら…こいつはすげぇ!今宵は最高のシーイングだったようで、北赤道縞のうねうね具合がはっきりと見え、濃淡どころか渦の具合まで見えて鳥肌ものです。大赤斑は見えませんでしたが、南北の温帯縞が何本も確実に視認でき、銀次(200mm F6)で338倍はややぼやけますが、300倍だとどんぴしゃりで、本当に見飽きません。

木星を見たり、遊びでM57やM13を見たりしていると、土星と火星が昇ってきたので、まだちょっと高度が低かったのですが、試しにと筒を向けてみると…

おおっ?土星はカッシーニの空隙なんか楽勝で、A環の濃淡、B環からC環にかけてのグラデーションもよく見え、今まで見た中で一番はっきりとした土星の姿です。まるで写真のようです。

これは…と興奮しつつ、火星に筒を向けてみると…むむっ?なにやら楕円状に見え、月のように欠けているようです。そして、南極冠の白いドライアイスがかぶる姿や、本体の模様まで見え、視直径が11秒程度しかない割にはとてもよく見えます!2016年の中接近時には、視直径が18秒以上あったのに、8cmでは極冠が見えなかったのとは雲泥の差です。

これはすごいです。友達の屈折でも見てみると、銀次ほど拡大はできませんが、とてもよく見えます。友達とふたりで「これはすごい…」と言いながら、ずーっと飽きずに見続けていました。

少し休憩を入れながら見ていると、午前3時を回った頃、木星の縁からエウロパが出てきて、それに合わせるように大赤斑が姿を現しました。そしたらよく見えること。なんとなくではなく、はっきりと小さなオレンジ色の楕円状に見えるのです。まるで写真のように。これはすごいです。ほおぉ…と、ため息が出るほどすごかったです。

そんなこんなで見続けていると、夜空が白んできました。夜明けです。都合4時間ぐらい見ていたことになります。普段は惑星なんてちょっと見たら終わりなのですが、この日は飽きずにずっと見ていました。それほどキレイに見えたのです。シーイングがいいと飽きないものですね。ほんと、この日は眼福で、眠たかったけど楽しい星見を満喫できました。

今年の7月には火星が大接近します。視直径は24秒を超えるようで、シーイングが良ければかなり期待できそうです。銀次も光学系はマジでいいようなので、光軸調整をマメにして、万全の体制で臨みたいと思ってます。

さて、今夜は晴れそう。風が収まれば星でも見てみようかな、なんて思ってます。ではっ。
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